伊坂幸太郎

伊坂幸太郎いさかこうたろう

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞。


グラスホッパー

発売日:2007年6月23日
定価(税込):637円


神奈川県/40才/女性

K・K

傑作です。鈴木と鯨と蝉の物語がクロスオーバーしていく過程の面白さ、ラストに向かってどんどん話が集束していく緊張感と快感。伊坂先生ならではの世界です。さりげない言葉やエピソードが思わぬところで生きていて嬉しくなってしまいます。「ジャック・クリスピン」や「罪と罰」という小道具の使い方もお洒落です。子供たちのかわいらしさ、鈴木とのかかわりにはホロリとさせられました。無意味に長い小説が多い中で、最初から最後まで、会話のひとつひとつまで味わい、楽しむことができました。本当に素晴らしかったです。

千葉県/17才/女性

M・I

伊坂さんの作品は毎回意表をつくものばかりの中、今回の「グラスホッパー」にも大きな仕掛けがありました。映像が鮮烈に浮かぶ部分も度々あり「ヒイイ」と声を出してしまったりしましたが、三人の人物が持つ不思議な力に魅力を感じました。読了するまで、展開が気になってしようがありませんでした。 また三大隠しテーマが持つ意味も、何だか現代人が忘れかけていることをそっと伝えてくれた、そんな感じがしました。個人的には健太郎と孝次郎の子供らしさが浮かんで、温かみがあって好きな人物です。 それから…殺人者で恐ろしいことに変わりはないけど、こんな殺人者が少し存在していてもいいな、と思ってみたりも(笑)。優午がひょっこり顔を出してくれたのもよかった。伊坂さんの作品には、例えどんよりと暗いストーリーでも、必ずさわやかな風が吹くところが素敵です。次作も楽しみにしています。読書はええです~。

愛知県/36歳/女性

C・S

実在しそうでしない土地、実在しそうでいないだろうという人々。でも何て魅力的でこんなに惹きこまれてしまう独特の伊坂ワールド。読後のさわやかな、でもどこか物悲しくなるような不思議な感覚が大好きで、この「グラスホッパー」はどんでん返しも含め今までの中で一番だと思いました。

静岡県/23歳/女性

C・F

横浜ウォーカーで初めてこの本を知り、買うまで1ヵ月も間があいてしまいました。その間にタイトルをど忘れし、市内のあちこちの本屋さんで「デニスホッパーありますか?」とたずねました。23年間で一番の恥でございます。

神奈川県/42歳/男性

T・T

「違法薬物売買」「自殺屋」「押し屋」といった、本来であれば社会の闇に潜むべく暗い題材を、オフビート感覚で個々のキャラクターを「カラッ」と描きあげた作者の手腕に感服。伊坂作品は全作品読んでいるが、いつも読後に「それでも人間は一生懸命、生きていかなくては!」という勇気を与えてくれます。

埼玉県/26才/男性

JS

アクション有・コメディ有・どんでん返し有の全く異なる3人の殺し屋を通じて描かれる伊坂ワールド。読み終えた後まだまだ、もっとこの世界に浸っていたいと思う自分がいました。

千葉県/15才/女性

スズシロ

息をつくのも忘れて、と言ったら大袈裟すぎると言われるかもしれません。でも、少なくともグラスホッパーを読んでいた時間中はずっと、息を張り詰めていました。場面が変わるたびにため息をつき、はらはらする場面ごとに声を上げ、今まで本を読んできた中で、自分がこんなに騒がしかったのははじめてだろうと思います。 年が近い、と言ってもこの本の登場人物の中ではですが、蝉には特に思いいれ、と言うか親近感を感じます。蝉の一挙一動に笑って悲しんで、多分私とは一生会わないような生き方の人物ですが、出会ってみたいと思いました。 私はこの本のためだけに泣けます。可哀想だからとか怖いからじゃなくて、ただ読み終わってそれがなんだか親しい友人が亡くなったような哀しさで。

広島県/31歳/女性

ふーにゃん

すごく楽しい、ドキドキする大好き作品に出会えました。っていっても伊坂さんの作品はみーんなそうなのですが。お気に入りは鈴木です。彼が一番人らしい。殺人を犯さない、という点だけでなく、人を愛する気持ち・優しさ・弱さを持った人だから。こんな人だから愛妻の復讐をしようとしてしまうんですね。そんな彼を掌で転がすような槿の行動や言動も好きです。登場人物の中では一番理性の人でありながらユーモアも理解できるクールなヤツ、殺人者でなかったら惚れてしまうかも。そんな彼らと彼らを探す殺人者たちとの追いかけっこが「神様のレシピ」通りうまい具合に進められていて、「あ、こう繋がるか!」と興奮しながら読んでいました。「神様のレシピ」に沿って出された結末といい、足の不自由な田中の登場といい、この作品、デビュー作「オーデュボンの祈り」に帰ってきた作品のように感じます。いろんな作品を読み進めてここでひとつの区切りがついたような。これから先、伊坂先生がどんな世界を描いていくのか楽しみです。これからも登場人物たちと仲良く作品を作っていってください。

東京都/22歳/男性

kj

天才! 伊坂幸太郎氏は。寧ろ彼を知ってしまったことは「天災」かも。一度読んだら全てを読みたくなるし、新作が待ち遠しくて気が狂いそうになるから。そして読んでいる最中に、ラストまで一気に読まずにはいられないのに、この幸福な時間を失うのが惜しいなんて矛盾した気持ちになってしまうから。
控えめながら、上質のユーモア。お仕着せがましくない、知性と警句。そして文章全体から伝わる、人間的な温かさ。スリルとエスプリと温もり。それらをミステリーとしての面白さを損なわずに、一冊に詰め込むなんて!!まさに天才としか言い様がありません。幸福(とは少し違うけど・・・)な読後感も合わせて、なんて幸せな一冊でしょう。お金を払っているのは僕なのに、何故か角川書店と伊坂氏にアリガトウ!!と言いたくなりました。

埼玉県/48歳/女性

Y・I

寸暇を惜しんで一気に読みました。書き出しから冷酷無情な登場人物と残酷なシーンの連続に悪寒が走り、ページを閉じてしまおうという気持ちがあったが、伊坂作品なら必ず読後は、今のこのもやもやもスカッとさせてくれるはずと自分に言い聞かせ読んだ。やはり最後には颯爽とした風が吹いた。だから伊坂さんの作品は、私の心の壺にぴったりはまる。ぜひ次回作も楽しみにしています。

兵庫県/28歳/女性

S・U

最高のエンターテイメント! 伊坂さんの本はすべて読んでいますが一作一作、どんどん完成度の高い小説になっていくのが感動的です。鈴木、いい奴だなあ。

大阪府/16歳/女性

A・M

やられた!!というのが感想です。私も「鯨」のようにこの本の世界にもっと浸りたかった。読み終わるのがもったいないです。途中ちらっと優午の話が出てきて、「あぁ、伊坂作品だなぁ」と思いました。今から私は彼氏に電話をかけてこの本をすすめます。歴史小説と新書しか読まない人ですが…。ぜひ彼のために歴史小説を書いて下さい。時間軸の交差する伊坂作品ならではのものができると思います。これから先、伊坂先生がどんな世界を描いていくのか楽しみです。これからも登場人物たちと仲良く作品を作っていってください。

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