TOP 》第2回角川文庫キャラクター小説大賞 -第2次選考通過作品

2次選考結果発表

第2回角川文庫キャラクター小説大賞は、総数206作のご応募をいただきました。
1次選考通過作品24作より、厳正な審査の結果、下記の4作品を最終候補作として決定いたしました。

最終選考会は、2016年9月に行われる予定です。
選考結果は、弊社配信「小説屋sari-sari」(毎月7日配信)誌上で発表されます。
また、角川文庫キャラクター小説大賞サイトでは、選考結果を選考日当日に速報でお届けします。

2次選考通過作品 全作品

inaho「シンデレラは付喪神の夢を見る」

《あらすじ》
 結婚詐欺にあい500万円をだまし取られた晴子。友人である里美に相談すれば、次の日には会社でその話を言いふらされてしまう。それでも晴子は、その友人を頼るしかなかった。ただ強い者の側で息をひそめて寄り添っていれば幸せになれる。そう信じて生きてきた晴子には、そうすることでしか社会を生き抜く術がなかったからだ。
 そんな晴子の元にあらわれたのは、小さい頃から大切にしてきた絵本に憑りついた付喪神。晴れて神になる資格を得た付喪神が、神様として認められるためには、人間を一人幸せにしなければならないという。「あたしがあんたを幸せにしちゃろう」土佐弁訛りの付喪神に渡された不思議なメイク道具に助けられ、晴子は自らが本来持っている力を、少しずつ発揮していく。
 こうして、お供え物と称してホットケーキをねだる付喪神と晴子の奇妙な生活が始まった。

澤村 御影「吸血鬼と映画を ─憧れの作家は人間じゃありませんでした─」

《あらすじ》
 瀬名あさひは、憧れの作家で覆面作家でもある、御崎禅の担当編集となる。御崎禅の担当には三つの注意事項があり、「昼間は連絡しない」「銀製品は身につけない」「警察には気をつけろ」とのことだった。あさひと御崎禅は共に映画好きで意気投合するが、実は御崎禅は吸血鬼であり、人外の存在が起こした事件について、警察に捜査協力しているとのことだった。
 警察の捜査よりも新作原稿を書いてもらいたいあさひは、警視庁の林原夏樹刑事が持ってくる事件を、御崎禅と共に解決していくことになる。座敷童が誘拐されたり、黒い犬のお化けが出たり、吸血鬼によると思われる事件が起きたりと、様々な事件が持ち込まれる中、あさひはやがて、御崎禅がかつては人間であったこと、そしてそこに秘められた悲しい過去を知っていく。

斎藤 千輪「窓がない部屋のミス・マーシュ」

《あらすじ》
 貧乏タロット占い師・美月は、“カネなし、男なし、才能なし”の崖っぷち人生から、どうにか這い上がろうともがいている。ある日、二子玉川の路上で女性の悩み鑑定をしていると、近くで会話を聞いていた少女・愛莉が、鑑定時の会話から得た僅かな情報から論理的な推理を披露し、女性の悩みを解決に導く。
 愛莉の能力に驚愕した美月は、彼女が高級マンションに住む孤独な引きこもり少女で、リビングの大窓のシャッターを閉じたまま殺伐とした生活を送っていると知る。なぜ学校に行かないのか? 両親はどうしたのか? 決して開けようとしない大窓には、どんな秘密があるのか? 愛莉を放っておけなくなってしまったお節介な美月は、押し掛け家政婦としてマンションに同居。さらに愛莉と共に占いユニット“ミス・マーシュ”を結成し、リビングのサロンで人々の相談に乗りはじめる。

池田 將友「心海潜行士 −シンカイダイバー−」

《あらすじ》
 心海と呼ばれる、死者の魂が集う世界があった。それは、この世とあの世をつなぐ、三途の川のような場所。そこでは、肉体は意味をなさず、魂が活動をする。本来は、生きた人間が行くことができない世界であるが、特殊な能力を持った人間は、その世界に潜ることができた。その人間を潜行士(ダイバー)と呼ぶ。
 十文字探偵社の涙脆い探偵・十文字蒼助と、不躾で面倒くさがりな潜行士・御魅月薫。二人のもとに、暉應学園の二年生・皐月梓があらわれる。彼女は突然いなくなった友人・古野塚小夜を捜して欲しいと依頼を持ちかける。妙な依頼に、薫は訝るものの、人情家の蒼助は易々と引き受けてしまう。彼女に連れられ、小夜がいなくなったという風呂場から心海に潜った薫だが、彼女は見つからない。その間、蒼助は小夜の近辺を調べるが……。