いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

フリン

■第1回モニター「フリン」椰月 美智子

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

もりちゃん さん (30代女性 主婦)
読み終わった後とても心地いい余韻の残る一冊でした。一話から引き込まれ、最後まであっという間で、最終話には夢中で読んでいました。純粋な恋愛に最近忘れていた胸ときめく想いを思い出したり、何もない平穏な日常が一番幸せだと感じたりとそれぞれの話に共感でき、自分と重ね合わせて、まるで自分のことのような気分で楽しませてもらいました。
純粋な不倫もあるのだと思いました。何も望まないただ一緒にいたいだけな気持ちにはかなわないと思いました。不倫は熱く燃え上がっているのだと思っていましたが、日常の一部とかわりない淡々とした不倫の形もあるのには驚きました。失ったものの代償は大きいのは確かですが。
ママちゃん さん (30代女性 主婦)
題名を見て、正直読みはじめるまでに時間がかかりました。
たぶん、イメージ的に重い内容が想像できてしまったからだとおもいます。
初めの話で、「おや」と・・・読み進めていくうちに、はじめはこそこそと読んでいたのが、夫の前で堂々と読むようになりました。
正直、いい意味で期待を裏切られた感じです。
さまざまなワールドに誘いこまれて、最後にストンとおさまったような・・・
不思議ともやもやとして見えた「不倫」がきちんと「フリン」に見えました。
素直に、面白いと夫や友人にお勧めできるとおもいます。

イメージというよりも、考え方や見方が少しかわりました。
誰からかみれば純愛、でも他から見れば不純と簡単に分けれないと思いました。
今は不純でも、長く突き通せば他人からみるとまるで武勇伝にもなりうると・・・
テレビで誰かが不倫に定義はないと言っていたのをいまさら思いだします。
柴田豊子 さん (50代女性 会社員)
フリンのご縁は(変な言い方ですが)普通の生活をしていると中々無いです。だけどこんな人間関係もまた存在するのかもしれないと読み続けるうちに感じました。
年代ですべてをひとくくりにはできないけれど、私の年代だとこれから生きている間ずっと自分には関係ないことだと思っていたから、分類すると特殊カテゴリーって感じでしたが、予期せずに巻き込まれていくこともまたありなのだと感じました。
めぐみるく さん (20代女性 主婦)
昼ドラのようなドロドロした不倫劇を想像していたが、どの作品も泥沼と言うより恋愛に近いと思いました。たまたま妻や夫が居たから不倫になったというような。
これは本気の不倫だと思いました。今まで、不倫=浮気、ちょっとした火遊び程度で本気で離婚するつもりなど毛頭無いただの遊びが不倫だと思っていました。 結婚しているのに他の人に本気で恋するのは絶対おかしいし、私は許せないけれど、本気で恋愛してしまったなら仕方がないかもと考えるようになりました。 遊びは妻や夫を傷つけるし、絶対許せないけど、本気でちゃんと責任を取る(離婚する)なら仕方ないなと思いました。出会うのが遅かった、その間に間違って他の人と結婚してしまっただけなのかなと。でも、既婚者からすると、不倫も離婚も悲しすぎますが。
響観 さん (40代男性 専門職)
全体的な感想は、『柔らかいな……』という感じ。どこにでも居て、普通の生活をしている人たち。誰かを好きになり、結婚し、子を産み、食べ、仕事をし、笑い、泣き、怒り、眠る。そんな日常の流れの中にフリンがあるのだと、そんな印象である。結婚していながらも配偶者以外の人を好きになる。
一見モラルのないことだと思われがちだが、好きになった人にたまたま配偶者がいた、それだけのことなのだと感じる。  どんな愛憎劇が繰り広げられるのかと期待していたがそうではなく、想像以上に柔らかく誰かの日常を覗き見ている口当たりの柔らかい小説だった。
読んでいて心地よいので、次回作に期待したい。
マキ さん (40代女性 主婦)
大変読みやすかったです。不倫がテーマですし、もともと不倫を毛嫌いするところもあったので、どんな作品かと不安だったのですが、意外と爽やかな読了感を得られました。椰月さんの文章力が素晴らしかったことも一因ですし、登場人物が身近に思われたことも、この作品の優れているところだと感じました。
これまで『不倫』は自分とは縁遠いものだと思っていましたが、意外と身近な所に存在する、またいつ遭遇するかも分からないものだということが、この作品によって伝わってきました。椰月さんの作品は初めて読ませていただきました。登場人物に感情移入できるところが特に良かったので、また他の作品も読みたいと思いました。このような感想は、友人や他の人たちにも伝えることが出来ますし、これからもモニター募集を広く行っていただきたいと思います。
ちこ99 さん (30代女性)
読み終わっての率直な感想は、結婚するのが怖くなった!!です。 私10月に結婚するのに、どうしてくれるのでしょう……椰月さん。 だって自分が不倫しないなんて言い切れなくなってしまいました。 読む前は不倫なんてありえないと思っていましたが。
一番好きな登場人物は、「年下の男の子」の主人公の旦那さんです。「知性、野性味、誠実さ」この三点私も非常に同意します。しかし、こんな旦那さんいますでしょうか?ご飯をいつも美味しいと言ってくれて(大半の旦那さんは無言でかき込むだけ……というイメージが)エステに行きたいとつぶやいたら「おう、行け行け」と間髪いれずに言ってくれ、(大半の旦那さんはそんなお金あるなら俺のおこずかい上げてと言いそう)エステに行った後は何か綺麗になったとちゃんと誉めてくれる(大抵の旦那さんは美容院に行った後も気付かないような……)読んでるだけで、私は何だか幸せな気持ちになりました。もしかしてがっちゃんは将来こんな旦那さんになるのかも??こんな旦那さんいたらパートも家事も頑張れるよなぁと思いました。何でこの夫婦がうまくいっているのか、世の中のうまくいってない夫婦の旦那さんに読んで欲しいです。
いちご さん (30代女性 主婦)
『フリン』という本の題名が『不倫』ではなくてカタカナ表記だったので、『不倫』ではない『フリン』ってどんなものなのだろうと興味がわきました。そして読み終えて、最初から否定的にとらえたくない『フリン』って確かに存在するのかもと妙に納得してしまいました。
『魔法がとけた夜』に登場する勝俣さんの場合が私の中での不倫に対するイメージでした。勝俣さんにとって不倫というもののハードル自体が大変低く、自分は自由に『火遊び』を楽しみ、相手が自分と同じ事をするなんて事はほんの少しも思っていない、彼のする『火遊び』が不倫のイメージでした。
しかし、宗太郎の不倫には読みながら完全に宗太郎に加担していました。宗太郎の優しさを良い事に勝手な事をするあかりなんか 捨てちゃいなよ と思い、宗太郎が会社の先輩を誘っていままで自分のために高くおいたハードルを越えたとき、「それでいいんだよ。」と声をかけたくなるような、なんだかすっきりしたような晴れ晴れした気分になったのでした。
『フリン』を読んだ事で『不倫』には『フリン』と表記したくなる様々なケースがあるんだと知らされました。
みやび さん (40代女性 主婦)
息子の同級生にどきっとしたり、妻が夫婦共通の同級生である元彼に会いに行く話は現実にありそうで面白かった。不倫になりえなかった片思い、浮気が本気になった不倫、巻き込まれた不倫純愛騒動。人の気持ちはいろいろでそれが面白くもあり切なくまた大切な物なのだと改めて思いました。不倫と一言でいっても立場や状況によりまるで違ってしまう。そんなことを書いた一冊かなと感じます。
不倫イコール浮気とも言い切れず、全てが一時の楽しみのために計画的に行われている訳ではない、かといって推奨されるべきものでもなく、その背後には被害を被ったり悲しみ苦しむ人がいる。立場や見方によって不倫という言葉の意味は変わってくるから、いちがいに不倫は既婚者の一時的で享楽的な浮気、というイメージは薄まったかも。けれど背後で苦しむ人のことをさておき、不倫でも純愛と主張する人に違和感を感じるのは変わらないので、前よりも多角的に見えるようになった、というところです。
こういうモニターは楽しいし、こうやって書籍が世に出て行くのだとわかって興味深くて良いです。機会があればまたやってみたいです。
青山未来 さん (20代女性 会社員)
印象的なのは、「シニガミ」の全て解ってたレン君ママが背筋がゾワっとする位怖かったし、「最後の恋」は何となく温かい気持ちになれた。
個人的には、「年下の男の子」が一番好き。
一番好きな登場人物は、「最後の恋」の光正さん。(一応年上だから)なんだろう。初恋の甘酸っぱさがあって初々しいが、大人としての理性が垣間見える所が可愛い。
アキスケ さん (30代女性 会社員)
さっぱりとした「フリン」小説でした。それぞれが丁度良いボリュームで読みやすかったです。他編の登場人物がその時の「背景」としてチラリと写っていたり『繋がってる感』が良かったです。一番好きな登場人物は、「年下の男の子」の谷口美代子。裏表の無いカラッとした性格に好感が持てました。私には子供もいませんし、美代子よりは多少年下ですが人間的にも男性としても尊敬でき、結婚して良かったと心の底から思う夫に対して「仲良しの同士」という感情を持ち、フルタイムで働く毎日に疲労感を覚え、着実に年齢を重ね「老けてゆく」という避けられないある種の恐れを抱いている点が全く同じです。
そんな中でがっちゃんにトキメキを覚えてしまった気持ち本当に分かります! その瞬間自分のココロの中にキラキラを感じたかっただけで。 それ以上でも以下でもなく、ただそれだけなんだと思います。
アヤ さん (30代女性 会社員)
「フリン(不倫)」という切り口で読んでいくには無理があるかな、と思いました。一話目は、いっそ青春小説にして女子高生の真奈美の話を広げていけば面白かったのに、と思いました。 一番面白かったのは最終話の「二人三脚」。三面記事的で、なさそうでありそうな。「二人三脚」の絹江。修羅場をくぐってきたことを感じさせない上品な老婦人、というのはミステリアスでいいものです。