いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

神様の裏の顔

■第51回モニター「神様の裏の顔」藤崎 翔

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

ヨースチン さん (専門職)
緻密な伏線がまとまりこのままと思いきや読み手の予想を上回る展開でした。
最後は思わずニヤッとしました。
全ての登場人物が身近に居るであろう想像が出来る、でもその人達には全員裏がある(^u^)
人間の嫌な部分にスポットを当てているのも大好きです。
次の作品も楽しみです。
サルガタナス さん (その他)
とても出来のよいお話であり、ラストはとても良かったです。
軽妙な筆致でコミカルさもあり、文章は読んでいてとても楽しく、また、キャラクターの造詣が上手くもありました。
お話は登場人物の個別の視点で進んでいきますが、それぞれのキャラクターが愉快で個性的で、次の登場人物はどの様な言動を取るのかと気になり、一気に読んでしまいます。
ミステリとしての謎も魅力的で、最後まで結果の判らないストーリーと物語にはどんどんと引き込まれていきました。
元お笑い芸人が執筆されたとのことで、物語中多くのところに笑わせてくれる場面があり、最初から最後までくすりとする事が多かったです。
ラストはここで決着したかと思っても、まだ先があり、その先がとても驚く結末で、ユーモアの散りばめられた結末までの物語とは違い、引き締まったミステリとしてしっかりした結末で、非常に楽しむことができました。
正直新人作家さんの第一作とは思えないくらい良い出来です。
早くもこの方の次の作品が読んでみたいと思っております。
May さん (会社員)
坪井先生は結局のところ、いい人なのか、そうでないのか。
読みながらどちらが正解なのかを考え続けてしまった。
小さな出来事から疑いがどんどん膨れていくのが、ちょっと怖くなるくらいだった。どんどん膨れていく疑念の原因は多くの人の会話。
その会話のテンポがよく、怖くなりつつも嫌な気分にはならなかった。
たんちゃん さん (会社員)
凄く面白かったです!みなの思い出す、神様の様な「坪井誠造」が少しずつズレはじめ、パズルのピースがはまると違う顔が見えてくる。
面白すぎて読むのが止められませんでした!本当にデビュー作なんでしょうか?
最後のどんでん返し、素晴らしかったです!
kai_sou さん (主婦)
最後の最後まで油断の出来ないなんとも面白い作品でした。読了後、思わずそのまま冒頭に戻って再読してしまったほどに。
通夜という哀しみの場を、時にユーモラスに、時にサスペンスフルに描いていて引き込まれっぱなしでした。
教育者の鏡のような人格者で多くの人々に慕われた神様のような故人。
生前故人と関わりのあった複数の登場人物達の個々の胸に宿る故人の想い出が語られる度に、また新たな故人の姿が像を結んでいく。
尊敬や感謝の念であったり、憎しみや怒りであったり。オセロの石が白に黒にとパタパタ裏返っていくように、故人の人柄が正にも負にも揺れ動く。
善人だと信じて疑わない日々を生きてきた人々に突如突きつけられた疑問に対する彼等の戸惑いが伝染してくるようでした。
果たして坪井誠造という人物は神なのか悪魔なのか。
変わりゆく形成判断に読み手のこちらも翻弄させられる。
改めて人間というのは色んな顔を持っているのだなと考えさせられる作品でもありました。
自分の知っている一面が全てではなくて、人は誰しも多面性を抱えている。
その多面性を悪意の元にいかようにも捻じ曲げられる怖さというものも同時に感じる。人はいかにあやふやなものさしで人の思いを量るのかと。
終盤で明かされる晴美と友美の関係性については、ええ!そこでこうくるか!と驚かされました。
多重人格というキーワードは、ともすると酷く陳腐になったりやっつけ感を覚えたりする諸刃の剣である。
けれどもこの作品ではすんなりと物語に溶け込み、見事な演出であったと思う。
再読してみると、良く練られた構成だということが良く分かりました。
最後の1行のあの結びも、個人的に非常に好みでぞくぞくしました。
ベック さん (会社員)
まさに驚愕のラスト!まさかこのままで終わるなんてことはないと思ってましたが、こんなことになっていたなんて!それにタイトルの意味が最後の最後でしっくり着地したのにも感心。久しぶりに快くダマされました。
ヴィヴィアン さん (その他)
いい意味で単純に面白かったです。最後の一ページ、一行まで楽しめました。登場人物、ほとんどがダメな人達ではありますが、そこも含めて、魅力的でした。
ぽんぴどぅ さん (主婦)
これが本当に芸人さんが書いた本?!と、正直驚いた。
ストーリー仕立ての緻密さ、人物のキャラ付けの絶妙さ、物語の盛り上がりもベテラン作家が書いたかのように、読んでいて全く無理のないプロの仕事でした。
うっしぃ さん (主婦)
まさかの結末!こうきたかと思わせてひっくり返る!!引き込まれて一気に読みました。
マドモアゼル・モモ さん (会社員)
久々に 一気読みの本でした
テンポの良さと、リズミカルな会話にひきこまれ アッという間に 読了! 
自分の推理が 段々 当たっていき ”なんだ” と思いましたが・・・が
ウーン やられました!
友美の存在を最後まで 疑いもしませんでしたので・・・
とにかく 面白い作品でした 
ポピー さん (その他)
そういうことだったのか・・・と思わず口に出してしまいました。そして、私は二度騙されました。
先入観でこの人はいい人だと思い込んで、あれ?違うかも?と疑惑の気持ちが湧き上がり、いや待てよ・・・その繰り返しで、完全に著者の手のひらで転がされてしまいました。
人と接する日常の中で、どうしても容姿などの外見、話し方や物腰で相手を判断しがちだけど、本質の部分なんて実は微塵も分かっていないんだなと少しぞっとしました。
みさぽに さん (その他)
みごとに騙されました!!(笑)これは良く本を読む人ほど騙されると思います!
良い人となっている先生が実は・・・って、まあありきたりだけど、その本人は死んでるっていう切り口が新しいなって思ってたら・・・多少の違和感はあったけど、読み終わってようやくその正体に気付いた感じです。
それぞれの主観で書かれてるのが読みやすいし、読んだ自分はだまされたけど、誰も嘘をついてないというのが凄い!!
了ジュニア さん (会社員)
各登場人物が自白していく形式になっており、それぞれの立場での心理描写が「あるある話」でキャラクターの個性も面白かったです。
作者が、さすが元お笑い芸人だけあって、例えば盗聴と登頂の同音異義語での勘違いネタや悲しい性癖のカミングアウトなど随所にユーモアのセンスが抜群で、まるでコントを見ているみたいでした。
神様のような人格者と思っていた人物が、実は各登場人物の過去の苦い事件にからんでいた曲者だった。そのあたりの展開はタイトル通りでミステリーファンとしては物足りなさを少し感じながら読んでいたのですが、最後に意外な結末が待っていました。
そして、みんなが同じ間違いに流されていく中で事件に疑問を持つ探偵役(?)が売れないお笑い芸人というのが作者自身ではないかと勝手に想像してしまいました。(住んでるアパートの家賃も同じですしね)
笑いながら読むミステリーもとても楽しかったです。
草太郎 さん (学生)
正直なところ、始めは「どうせよくある展開だろう」と思い、そんなに期待していなかった。しかし、読み進め
ていくうちに、ぐいぐいと物語に引き込まれた。軽妙な語り口だったので、読んでいて疲れることもない。ラストは、予想外の展開に衝撃を受けた。
yuka さん (その他)
たくさん殺人事件が起こっているのに、軽妙でコミカルに進んでいくため、あっという間のラストでした。しかもどんでん返しがまっているなんて。
誰かが亡くなった時、その人のお通夜ではこんなにも違った風に個人を偲ぶのかと新しい見方を知りました。
かめまるを さん (会社員)
聖人君子の裏の顔が次々と暴かれていくのに戦慄しながら読み進めると、最後に待っていたのは想像を絶するまさかの結末。軽妙な語り口と巧みな感情描写で、グイグイ読ませる良作でした。満場一致での横溝賞受賞も納得です。
ゆな さん (会社員)
神様の裏は裏の裏で結局表だった?
亡くなった父親は神様なんかじゃなくて愚痴も言うし嫌いな人もいる人間だった。
それなのに勘違いや思いこみが重なって連続殺人犯及びストーカーの濡れ衣を着せられてしまった。。
一人ひとりなら思い至らなかった架空の犯罪の数々が人数が集まることによって想像や状況証拠のみでも追い詰められていく怖さ。
生きている人間ならでわの怖さを堪能かと思いきや、偶然とはいえあれよあれよという間に解決していくのに拍子抜け。
筋書きが見えたなと読者に思わせておいて最後の真相には驚かされた。
マルちゃん さん (主婦)
「坪井誠造」の通夜の中で、その人に関わった人々の回想で話が進む。その回想の中から自分の身に起こった悲劇は、もしかて偶然じゃなかったのでは疑惑が持ち上がる。
話の設定として、面白かったと思います。
人間の心の中の願望が偶然かない、今はその当時より幸せに感じているけど、本当は悔いもある。しかし本当に偶然だったとわかった時、人はこんなに変わるのかと思うと、背筋が凍った気がした。人の二面性は病気だけではないのだという恐怖を感じた。
Chika さん (学生)
神様みたいな校長先生の裏の顔に惹かれて読み進めていました。序盤から中盤にかけて、先生の裏の顔はやっぱりそういうことか…と思い読んでいたのでありきたりな展開と考えていました。
しかし終末にかけてあれ?となり、読み終わった時のどんでん返しはあっと言わせられるものでした。
内容はそれぞれの登場人物の視点で書かれており、この人はこう考えているのかと心の中を覗いているようでした。
また、登場人物ごとの視点で書かれていることも一つのトリックになっています。こういう書き方の小説を読んだことがなかったのでとても楽しめました。
口語調で進んでいくのでサクサク読み進められることも良かったです。
もぴそ さん (会社員)
亡くなった神様のような先生に生前お世話になった人々。
先生との関係や隠された真実。
それぞれの目線で語られるところが、入り込みやすく面白かったです。途中でまで読み、こんな結末かなと想像しましたが、予想を超える展開・結末はとにかく驚きの連続です。
ゆずしお さん (学生)
タイトルの「神様の裏の顔」という言葉を意識しながら作品を読み進めました。
通夜に参加した人たちの思い出の中で語られる坪井誠造が、本当はどういう人物なのか。それぞれの記憶が絡み合っていく中で少しずつ明かされていく真実に、ページを捲る手が止まりませんでした。
また、物語が進むにつれ、登場人物たちの坪井誠造に対する思いが揺れ動いている心理描写がとても魅力的でした。神様のような人を疑いたくない気持ちと無視することのできない疑問に葛藤する登場人物たちに、つい感情移入してしまいました。
そして最後は作者の思惑通り、ミスリードに引張られました。驚愕のどんでん返しの展開には感服です。
のん さん (その他)
登場人物の語りで話が進んでいくのが読みやすく、斬新だと思いました。
神様のような人だと信じて疑わなかったはずなのに、段々みんなが疑心暗鬼に陥っていくのと一緒に私も「坪井先生怪し
い…!」と思うようになり、状況証拠が揃った時は「あぁ、やっぱり」と思いました。
でも、ラストはまさかの展開!
びっくりしました。騙されました(笑)
読みやすいけど、読みごたえ抜群で、どんでん返し有りとおすすめしたくなる一冊です!
魅風 さん (主婦)
テンポが良くて読みやすく、どんどん読み進められました。語り手が変わるときの切り替わり方が好きです。
前の人の最後と、次の人の最初がかぶってる所とか。
一人の小さな疑惑も人数が増えて合わせていくと、本当の事の様になっていく怖さがありました。
否定する人がいないと、いくらでも膨らんでいくんだなぁって。
青猫 さん (その他)
とにかく一気読み。
ユーモラスな語り口でついつい笑わせられながら、それでも徐々につのる不穏な空気。
ノリは軽いのに、なんだかとんでもないことになりそうな予感が重たくて。
さらなる不安を呼び起こしたいのか、それとも安心したいのかは分からないけれど。
とにかく先が気になって、読む手が止まりませんでした。
その他は……言えませんねこれは。
meam さん (学生)
神様のような元校長先生の葬儀中に、彼が過去に犯した犯罪が暴かれる?というショッキングな内容ではあるが、会話や場面転換のテンポが非常によくサクサク読むことができた。
とくにテンポのいいセリフ回しや、随所に笑いどころを散りばめているのはお笑い芸人ならではなのではないかと思う。
最初、読み始めた時には「語り手がコロコロ変わりすぎて追いつけなくなるパターンかな?」と警戒した複数の語り手がいる形式も、物語のテンポを速め、読み手を飽きさせないようにする、という役割を果たしていたように思う。
参加者が増えたり減ったりすることで、その場の空気がちょっとずつ変化し、疑惑が持ち上がったり、疑問点が生じる、という構成のリアリティも、読者を突拍子もないお通夜の世界へと自然に導くのに一役買っていた。

内容については、読経から法話・喪主挨拶までの1人1人の語りで提示されていたピースが、通夜ぶるまいと控室の章の会話の中ではまっていき、登場人物達が慌てふためく様はコントのようで面白いし、読んでいて気持ちがよかった。
また、各々の中で疑惑が持ち上がり、確信に変わり、また疑惑に戻る、という構成もスリリングでもっと先へ先へと読み進めたくなった。
全体的にはテンポよく読め、しかも話の流れがどんどん変化していくので非常に面白く読むことができた。
ひまわりサプライズ さん (学生)
一人の男の弔いの場面から始まる群像劇
次から次へと連鎖して行くストーリーに虜になりました!誰もがタイトルの意味を勘違いするような話の展開のうまさに悶絶しました!
水無月 さん (学生)
軽妙な語り口でするすると読者を引きこんでくれる、ページをめくる手がとまらないミステリ。
さすが元・お笑い芸人さんらしく、年齢も性別も職業も関係性もばらばらな登場人物たちを見事に書き分け、それぞれの性質を活かした語りを発揮させている。
描写もまた簡潔でありつつ丁寧なので、視覚的、聴覚的にも場面がありありと映像のように浮かび上がってきた。物語はお葬式という舞台から、「神様」とまで言われた故人の「裏の顔」をめぐって加速し展開してゆく。
そんなストーリーはもちろんのこと、随所にみられるブラックなユーモアやぴりっとした皮肉は、不謹慎と思いつつも笑いを誘われた。
名探偵もその助手も存在しないミステリではあるけれど、議論が二転三転しつつ謎が生まれては消え、しだいに真実が明らかになっていくさまは爽快だった。
これから手にするほかの読者さんにも、衝撃のラストまでどうか一息に駆け抜けてほしい。
こひな さん (学生)
題名から、死んでしまった校長先生が神様でその裏の顔だからもう物語の答えは出てるんじゃないの?と思いながら読み進めていくと、そういうわけではない……?
題名からもわかるように主役の校長先生はもういないのに、個性豊かな登場人物たちの証言でどんどん生き返っていきます。
代わる代わる登場するお通夜に現れた弔問客は、年齢も性別も違えば、校長先生との関わり方も全く違います。
それなのに、先生の記憶を思い出すとともに徐々に絡まりあっていきます。物語は二転三転して衝撃の結末にたどり着きます。読み返すと分かることもたくさんあって何度も楽しめる本です。