いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

僕は小説が書けない

■第53回モニター「僕は小説が書けない」中村航・中田永一

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

たんちゃん さん (会社員)
不幸力いっぱいの光太郎くんが、何故、小説が書けなくなったのか、生徒会からの難題をどう解決していくのか気になり一気に読めた。部員のみんなやOBと関わり合いながら成長する素敵な物語だった。
最初は「なんてOBや」と思った御大だったけど御大の方が、いいOBだったのかな?最終章、光太郎くんが小説を書けて、部誌が出来上がって良かった。光太郎くんが無事、成長出来て本当に良かった。心が温かくなる小説だった。
きんつば さん (学生)
二人の作家さん、それも初めから二人で一組としてデビューしたわけではない作家さんの合作ということで、一本の作品としてきちんとまとまっているのか、読むまで疑問に感じていました。
しかし、読み出すと二人で書いているということを忘れてしまうくらい自然で、いつの間にか自分が高校生に戻ったような気分になりました。
また、小説をどう書いていくかというテーマにも、プロットやキャラクター設定など作中で細かく触れており、なかでも、理論的に文章を練るか、自分の感覚を信じて作品を仕上げるか、という対比がとても興味深かったです。高校時代に文芸部として作品執筆に頭を悩ませていたあの頃の自分に読ませてあげたいなと感じました。
くぼちゃん さん (会社員)
文芸部というともっと暗いイメージだったのですが、いまどきはこんなもの?って感じでした。登場人物はなかなか個性的でおもしろかったです。主人公の生い立ちは結構重いものでしたが、このラストは好きです。もっぱら読む立場なので楽しく読ませていただきました。
MJshintaro さん (会社員)
全てが詰まった作品。
恋愛、友情、親子、希望と挫折、理想と現実、小説としての醍醐味が凝縮されていると感じる。何が良くて何がダメかということを、どちらかに偏ることなく、それぞれの良さを示唆しながらも読者の立場で自分なりの印象を膨らませることに委ねる。読みやすいストーリーながらも所々考えさせられる素敵な作品だと思う。
そして自らも小説を書きたいと思うすべての人々にとって必読の書である。
ポピー さん (その他)
自分が高校の頃にこんな文芸部があればなぁと羨ましく思いました。部員達が一癖も二癖もあり、彼らに出会わなければ、光太郎の人生は一体どうなっていたのだろう。
個々の人生は、出会う人によって良くも悪くもガラリと変わるんだなと改めて感じました。風域が風に乗ってどんどん広がっていく予感がして心がときめきました。
May さん (会社員)
不幸を引き寄せてしまう。なんていう冗談みたいな生活をしている光太郎。
その中でも自分が尊敬する父親と血がつながっていないと知ってしまったことがダントツで「不運」なことだったと思う。そのことが原因か、自分の好きなことである物語を書くことまでできなくなってしまうのは悲しすぎると思った。
無理やりではあったけれど、文芸部に入ったのはよかった思う。自分が同じ立場になったら、「よかった」とすぐに思えるかどうかはわからないけど…。
しーさん さん (主婦)
単なる、高校生の部活小説ではなく、家族の問題、大人の事情などが盛り込まれ、テンポよく読み進めることが出来た。
子どもってたくましいなって思う。そして育てたように育ってくれるんだなって思う。
事実を知って、3人はとても、きつい時間を過ごしてきたのだろうけど、両親はどこかで、いつかまた元のように戻れると確信していたのでしょう。自分たちが育てた息子を信じていたのでしょう。きっかけは、文芸部であり、失恋であったとしても。
そして居場所があるということは、必要不可欠で、とても重要なこと。自分の世界も大切だけど、誰かと共有できる世界はもっと大事。
こんな思いを抱かせてくれるお話でした。
nyancoハンター さん (主婦)
素直に高校生男子の感情を受け取ることが出来た。仰々しい名前とは対極の光太郎の自信のない不安神経症の様な性格、親との複雑な関係、諸々ネガティブになりがちな主人公だが、いつも一歩を踏み出すことが出来ない、そこが共感ポイントだったのか、こちら側は感情を乱されずに気持ち良く読破できた。
北村 リョウ さん (学生)
小説の書き方をメインとして話が進んでいく中に主人公の恋愛青春模様や家族問題がしっかりと描きだされていて、その心の浮き沈みもはっきりと感じられてとても楽しく読めた。
さらには自分も新たに小説を書きたくなる話だった。
piyo3 さん (会社員)
とても面白く読ませて頂きました。自分自身親の離婚を経験しており、欠けている者であるという事を自認している為、非常に身近に感じた作品でした。
Na0 さん (会社員)
最初は主人公に一問題あるようなありきたりなお話しにかな〜とチラッと思ったんですが、読み進めて行くうちに凄く引き込まれる感じがしました。
物語を書くという主人公がメインのようで、でも実は人と人との関係性、心の部分での繋がりが際立っているお話しだなと思いました。
桐生景一 さん (会社員)
正直、主人公のうじうじっぷりがラスト近辺まで続いてちょっといらいらしたりもするんだけど、でも面白かったと思う。
中田永一というよりは中村航さんの小説の感じに近い仕上がりになってるなあとは感じた。
ラストでかなりニヤニヤさせてもらったからいいんだけど、もどかしい。
執筆に使ったという「ものがたりソフト」というのが気になる。読んでいて、昔自分が小説を書いていた頃のことを思い出していた、懐かしかった。
海斗 さん (学生)
こういう形の青春小説もアリだなと思いました。何か一つのものに情熱を注ぎ、それに青春の全てを懸ける。たとえそれがスポーツのように勇ましくなくとも、皆に応援される人気なことでなくとも、ただただ、ひたすらに格好いい。そう思わせてくれました。きっと、それが一番大切で、今の僕に忘れかけていたことかなと感じています。
小説を書くこと自体は、一人で孤独で、一見地味なように思うけど、そこから生まれる小説の感動を、僕も味わいたい。小説を、書いてみようかな、と予想もしていなかった思いが、今の僕の心の奥底にあるのは確かです。
みみ さん (会社員)
「僕は小説が書けない」の感想、読ませて頂きました感想を書かせて頂きます。
1)読みやすさ
冊子の内容紹介を読まないで読んでみました。
止まることや違和感も無くさっと読む事が出来よかったと思います。

2)構成
最初の主人公の導入が長く感じましたが、後半での感情移入にとっては必要なのかも知れませんね。
主人公のハッピーエンド?(これからの未来への期待感)で終わったのは好感度upでした。これが青春。

3)内容
主人公の書いた小説を鏡にして主文とは別に、主人公の心理状況を説明し成長過程を表現したの面白い試みだと思った。
合宿など学生ならではのイベントもかつての自分と重ね合わせることが出来、想像しやすかった。
最後の青春小説のタイトルには吹き出してしまいました。気持ちが少しウキウキした気がしました。
テはテトラポッドのテ さん (学生)
わたしは小説を書いたことがないので、小説を書くことについて、自分の知らない考え方やとらえ方を知ることができて楽しかったです。
中村航さんと中田永一さんの合作ということですが、どこをどういうふうに書いていったのか、一度読んでみただけではよく分かりませんでした。互いが自然な感じで物語を書いているように思えるのはすごいです。
最初は後ろ向きな発言ばかりする光太郎に引きずられて話にくらーい印象を持ちましたが、原田さんからシナリオ理論を聞いたり御大から勇気づけられたりして前へと進みはじめる光太郎を見て、どんな話を書くんだろう?
と、わくわくしました。
人それぞれ、好きなことがあってそれをする理由も様々なものがあると思います。
『僕は小説が書けない』を読んで、物語を創る人の、そのモチベーションや喜びが少しわかったような気がします。
きたっち さん (会社員)
お二人の事ですから絶対なんかある、と始めから構えて読んでいましたら、何かありました。中学生の時にそれを知ってしまうとはヘビーな。
先輩のキスシーンを目撃してしまった時も、まだ何かあると警戒して読んでいましたら、さらにヘビーな。
ナイーブな子が、ヘビーな事にも果敢にも立ち向かうでもなく、静かに受け止める姿は、成長が止まってしまった私から見て、羨ましくもあり眩しくも見えました。
後日譚も書かれていて、個人個人の進路にも納得の大円満でした。
JAL さん (学生)
自分も本が好きで、小説を書いてみたいと思った時があったことを思い出しました。
人の痛みを知り成長するということを、学べる本だと思いました。
作品の中に登場した、光太郎の作品も、『風域 vol.1』も、『もどかしすぎるよ!〜じれったい私の二人の先輩〜』も読みたいと思いました。
あず さん (会社員)
初めは、主人公・光太郎になかなか感情移入できず、性格にイライラしてしまいました。
しかし文芸部に入り、小説を書くために人に興味を持とうとしたり、居場所をなくさないために努力したりする姿を見て、応援する気持ちになりました。
また、文芸部の先輩達と触れ合うことで家族との関係を改めて考えたり、葛藤をして乗り越えたりしていく過程を見守る気持ちで読み進められました。
セリフや、セリフにならない心の動きに共感する部分も多くありました。
この後の文芸部の様子や、文芸部の皆のこと、光太郎と七瀬先輩の関係など、いろいろ想像が膨らみますし、まだまだ続きが読みたいと思う終わりでした。
一歩 さん (会社員)
中村先生と中田先生が交互に執筆しているが、読んでていて全く違和感もなくすんなり入ってビックリした。
小説の書けなくなった高校生の光太郎が先輩とOB達に囲まれて成長していく、中でもハチャメチャだが御大が一番良かった。御大が主役の続編が読めたらいいなぁ。
緋桜 さん (学生)
文章には、書き手の持ち味というものがあると思います。この作品は2人の作家さんが交互に執筆したということで、途中で文章の雰囲気が変わったりしないのだろうか、と思って読み始めましたが、どこで執筆者が変わったのか、全く分かりませんでした。
さすがプロ!!ということなのでしょう。
また、「才能」や「小説を書くということ」といったことについて、様々な登場人物たちが様々な角度から語っており、様々な考え方に触れることができて楽しかったです。
yu-pi さん (学生)
とても書きたくなる本です。
自分がページをめくっていることを忘れてしまうくらい、ストーリーが風に乗り、桜鼠のような彼の溶けてしまった墨がい
つのまにか集まって、上手く取り除かれていきます。
ほんのりと甘い香りが漂う中、彩度が高まっていく皆に、私も色をもらいました。
REDMOON さん (無職)
不幸体質少年が文芸部と出会うことで恋や、自分の出生の秘密・家族との溝に悩みつつも小説を書こうとする物語、とまさに青春というものを体現したかのような話でした。
読んでいて主人公の光太郎の子供から大人へと成長しようとする途中にありがちな、「青さ」のようなものに気恥ずかしい気分になりつつも、個性的な文芸部との交流で苦悩しつつも前に進んでいるところに好感を感じます。
「ものがたりソフト」という初めて聞くツールでプロットをつくり中村航先生と中田永一先生の二人に合作で書く、ということで、どこかに無理やりつぎはぎをしたような破たんが出るのではないかと危惧しましたが、読み終えても最初から最後まで違和感なく続く物語を読むことが出来て安心しました。
コイケ さん (自営業)
これほど主人公に感情移入しながら読んだ小説は久々でした。
主人公の光太郎と一緒に落ち込んだり悩んだり滅入ったり浮かれた気分になったりしながら読み進んだのでかなり疲れましたが、これこそ幸福な読書体験と言えるのでしょうね。ラストでは自分自身も一緒に成長できたような晴々した気分になっちゃいました。
ピアノ さん (学生)
とても面白かったです。小説の書き方がわかると紹介されていたので、もっと難しい内容なのかと思っていたけれど、そんなことはなく学生の私にも読みやすい内容でした。主人公の特徴が普通の小説とちがい周りの人に比べて秀でたものがない、というところにも共感できて話に入りやすかったです。
文芸部のメンバーがみんなキャラが濃く、一人ひとりキャラが立っていて部員一人一人についてもっと掘り下げた話しもあったら面白いだろうなと思いました。