いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで

■第59回モニター「法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで」石川 智健

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

じーこま さん (会社員)
まず気になるのは、このタイトル。法廷外?モヒート?
読んで数十ページで、その謎は解けます。
舞台は、弁護士に頼らなければならない悩みを抱えた人々が、法律相談の場として、心を癒す場としてひらかれる'bar lawful' …合法的なバー。
悩みを抱えた人ならば、このバーに集う仲間になりたいと、きっと思うはず。
こまめ さん (主婦)
法曹界にニューヒーロー誕生!と言っても法廷ではなく示談で決着をつけてしまうので、その名を世間に轟かすことはなさそうですが・・・。
「困っている人を助けるために弁護士になった」という相楽は、上司の暮坂に比べればまだまだ詰めが甘かったり頼りないところもありますが、今後も初心を忘れることなく「弱きを助け強きを挫く」正義のヒーローであって欲しいです。
いつか、経済学捜査員・伏見真守との出会いがあると期待しています。最初はいけ好かないと思っていた暮坂も、金には汚いけれどちゃんと人情もあって実は「いい人」なんだとわかってからは、読むのがさらに楽しくなりました。相楽も暮坂も、過去に何かあって今があると思うので、その過去の話やそれらを乗り越えてどう成長していくかという第二弾、第三弾も期待しています。奈々と相楽の関係も含めて(笑)。
ほづみ さん (学生)
主人公の相楽圭の信念は「お金じゃなく、困っている人を助けたい」。お金の払えない人の依頼でも困っている人のためなら自分が損をしてでも依頼を遂行する。自分の信念に基づき損をしてでも困っている人を助けようとする彼のまっすぐさに惚れました。
そして、主人公の圭、ヒロインの奈々、圭の雇い主の暮坂この三人のやり取りも面白くお気に入りシーンのひとつです。
これまで、法廷で戦う弁護士の小説は何冊か読んだことがあるのですが〈法定外〉で戦う弁護士小説は初めて読んだのでとても新鮮で読んでいて楽しかったです。
ぴよたん さん (主婦)
イケメンで心優しくて正義の弁護士。そんな人どこかにいないかしら。ならばここに『法廷外弁護士・相楽圭  はじまりはモヒートで』。清貧ゆえバーテンを兼業しながら弁護士活動をする彼の特色は「法廷外」で問題を解決してしまうこと。
依頼人の問題に対する「敵」の心や状況の問題を解きほぐす事によって、長引く裁判に至る前に示談で解決していこうとします。彼が光ならば影、彼が白ならば黒であるところの相楽の雇用主・弁護士事務所のボス暮坂氏。これまたスーツの似合うイケメン。彼は強引な手法も辞さないが「利益イコール依頼人に有利な解決」と、クールに問題を解決に導きます。光と影、白と黒、ドッチガタダシイノカ?そもそも正義ってなんだろう?正義の女神は片手に剣、片手に天秤を持っています。剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力という戒めを表しているそうです。まるで相楽と暮坂のように。正しい正義の落とし所はどこだろうと物語は短編でとてもテンポよく進んでいきます。きっとシリーズ化します。でないともったいないです。
ちなみに作者様はサラリーマン兼作家さんなのですね。ツイッターを拝見しました。どおりで登場人物の「日常生活が生きて動いている感」がリアルです。そしてガムや駄菓子イカを大人買いなどをなさる魅力的な方のようです。光と影。どちらのタイプの方なのかそれもまたミステリー。
SHiORi さん (主婦)
元々、弁護士ものは大好きなので最初から期待していたけれど『法廷外』と言う言葉に、どういうことなのだろう?と疑問に思い、読み始めたらこれが面白くてたまらない。
軽やかな読みやすい文章なのに取り扱うのは結構ハードな依頼内容で目が離せない。連作短編集になっていて、奈々の抱える問題がいつ明かされるのか、そちらも気になり本当に一気読みとなった。最初は苦手だった暮坂がいつの間にか頼れる存在へと変わり登場すると安堵感を覚えていて、上手いなあと思わせる。カクテルの名前や由来を絡ませているところも面白く、こんな素敵なバーがあったらぜひ行ってみたい。その時は、もちろん破格のお値段で。
こんな素敵な作品をモニターとして読ませていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。もちろん、発売したら購入させていただきたいし、過去の作品も手に取ってみたいと思うくらい楽しませていただいた。
myon さん (会社員)
私にとって弁護士は、実際には接したことがない小説やTV、映画で見るだけの存在です。
それが好きでよく見ているのですが、基本的には正義の番犬のような話が多いですね。だから余計に普通の一般人とは違う人格者、別格の人で、また鉄のような心を持った正義の味方、また打算的でお金にシビア、そういった印象、法を扱う人は一様にとにかく強いイメージがあります。
この作品では弁護士を1つの職業に落として見ることができました。
実際に私の知らないことをたくさん知っている人たちではあるけれど、職業としてそれを獲得して生かしている、そして打算的にお金の計算(もしくは依頼人を救う計算)をしながら、弁護士ならではの聡明さを競い合うのだ、そういうものが感じられて小気味よくて愉快でした。特に、私は暮坂が気に入りました。
注文するお酒がゴッドファーザーというのも笑えます。
バーが頻繁に登場する作品ですが、舞台が法律事務所でなくバーというだけで、設定に無茶な感じはしませんでした。
最後に出されるカクテルと事件の内容がかみ合っていて、他の事件とカクテルについても知りたくなりました。
人物像を深く掘り込んで書かれていたなかったの、続きが気になる作品です。
ドラマなどになっても、簡単に映像が浮かぶ作品だと思いました。
そして、やはり石川智健さんの作品が好きです。また期待しています。
つきみだんご さん (学生)
弁護士、というと法廷で舌戦を繰り広げるイメージがありますが、 この物語の相楽圭は「法定外弁護士」。法定外、つまり主に示談に持ち込んで依頼を解決する…しかしこれもまた弁護士としてのアツい戦いだということを見せられました。普通のミステリーのように事件の犯人がいて、犯人は真相を暴かれたあと警察に……なんてことはなく、この物語では犯人を突き出すというよりは「丸め込む」に近いです。そこが非常に新鮮だと感じました。
もちろん丸め込むというからには、綺麗な方法ばかりとは限りません。「それでいいの?」という解決法もあります。平和的とは言えない解決法で誰かの幸せを勝ち取る、といった矛盾が、逆に面白さを生んでいると思いました。
物語の中心「bar lawful」の入り口にも飾られている「正義の女神」という左手に天秤、右手に剣を持った司法のモチーフ。「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」という言葉通り、力を持った無茶苦茶な上司、暮坂と正義を持った法定外弁護士、相楽の2人がお互いの良し悪しを戦わせつつ、解決に導いていく過程が爽快でワクワクしました。「勝利の一杯」も、自分も一緒に味わっているような感覚があり、格別です。
女子大生の奈々、相楽、暮坂たちが価値観の相違や矛盾を抱えつつも成長していく様子や、それぞれの関係性の変化についても注目していきたいと思います。続編を期待しています。
そわ さん (その他)
「救われるべき人間を救うため」
弁護士になった理由をそう語る相楽圭は、依頼人からの相談を「bar lawful」で受ける弁護士兼バーテンダー。彼が、一見するとどんな関係性があるのか分らない、このふたつをかけもちしているところが新しくて面白いです。
仕事に信条を持っていて勉強熱心で真面目で、それでいて優しくておちゃめなところもあって、バーテンダーとしても優秀!こんな相楽弁護士に相談に乗ってもらいたい!それと併せて、おいしいお酒も頂きたい(笑)一話読んだところで、早くも「bar lawful」のとりこになってしまいました。弁護士が活躍する物語なので、法律に関する専門用語や複雑な言い回しもでてきますが、とっつきにくさや難しさは感じず、むしろ話にどんどん引き込まれ、続きが気になって一気に読んでしまいました。
相楽と上司の暮坂。考え方や行動の相反するふたりですが、そのやり取りや案件をあざやかに解決していく姿など、実はいいコンビだな…と思える部分も見どころ(読みどころ?)です。そして楽しむポイントがもう一点。法律相談を受ける場所がバーということで、タイトルにも付けられていますが、いろいろなお酒の名前が登場します。それぞれどんなお酒なのか調べながら読むのも、ちょっとした発見があって、また一興かもしれません。物語をしめくくる「勝利の一杯」まで、ノンストップで楽しめる一冊でした!
ごちそうさまでした!(笑)
isago さん (会社員)
時間も、費用もないが、それでも確かに困っている人たちの救いの手。
法の下に相手を征伐することはないけれど、依頼者その人にとっての「解決」を得てくれる。そんなスタンスもあるのかなーと思いながら読んでいました。
文章は読みやすく、説明も十分なので非常にさくさく読めます。
電子書籍での連載時のものがベースになっているので1章ごとの量も丁度良いです。相楽さんの対応がとても丁寧で優しいので、あまりストレスを得ること無く読み進められると思います。
相楽さんもですが、暮坂さんがとても格好いい!
瑞樹さんのお話は是非暮坂さんの口から語られて欲しかったところが残念です。公式アカウントの方で暮坂さんのイラストがアップされていましたので、書籍化をとても楽しみにしています。
それから四条さんも格好いい。男性陣が一人一人個性的で素敵なので、読んでいて飽きなかったところは良い所でした。
毎回、張られた伏線をきれいに回収してきっちり治める作家さんなので安心して読めますが、最終話はちょっと駆け足だったかなと感じました。もっとゆっくり続きを読みたい気持ちが強いです。
このたびは素敵な企画に参加させて頂きましてありがとうございました。
イラストもとても気になっているので、書籍版の発売をとても楽しみにしています!
いいよ さん (学生)
キャラクターそれぞれがいい味を出していました。余りに強い個性や、誰かが特別に目立つわけではなく、それぞれがそれぞれの良さを持っているのがとても良かったです。
また、個人個人の感情の描写は少ないのですが、そこを自分の中で想像しながら読むことが楽しかったです。
タイトルに『法定外弁護士』とあるため、少し堅く難しいイメージもありましたが、全くそんなことはなく、優しい穏やかな気持ちで読める本だと思います。そして、面白かったです。相楽の上司にあたる、暮坂がとても好きでした。
いちご さん (会社員)
この作品を読むまで弁護士というと法廷内で依頼主を弁護しているイメージしかなかったですが、作品を読んで裁判を起こさずにトラブルを解決する弁護士のやり方が面白く現実的に感じました。必ずしも依頼主だけに利益があるように解決するのではなくトラブル全体を見て、どのように解決すべきかや救うべき相手をしっかり見極めて解決に向かう、その解決方法が正々堂々とした正義のやり方ではないところが面白く痛快でもあります。
正義を象徴するような弁護士と力を象徴する弁護士。全く異なるタイプに思える二人の弁護士が特に魅力的でした。その他の登場人物もそれぞれがとても個性豊かで魅力的で、トラブル解決に関わる重要な役割を持っています。
物語の序盤に出てくる正義の女神像が手にしている天秤と剣がこの作品で何を意味するものなのか読み終わると分かって、最初の頁に戻ってまた読んでしまいました。
D.O さん (その他)
主要人物の設定、特にバーでバーテンダー兼弁護士に相談して解決するという展開、各話のひねり方は今までになく「良い」と思いました。
ただ、相良より暮坂の方が印象強く感じたので、もう少し相良の活躍を書いても良かったのでは、と思いました。また個人的には相談後の儀式は2人だけで貫いてほしかったですね。
それでも面白くて続きがあればいいな、と思わせる作品でした。
桐生景一 さん (会社員)
裁判には持ち込まず、示談で済ませるなぜかバーテンをやっている弁護士という妙な設定で面白かった。
相良のクソ真面目な優しさと暮坂の銭ゲバっぷりの対比で、暮坂のキャラに食われているような気もする。
著者の石川さんってグレイメンの人なのね、久しぶりに著者の作品読んで懐かしくなった次第。
hideaki さん (会社員)
法定外弁護士というので難しい法律の話が出てくるのかと思いきや、まったくそんなことはなく、依頼を解決していく過程が面白く描かれていると思います。
特に依頼を受ける場所が弁護士事務所ではなく、バーというのがいいです。そのバーで話が始まり、最後もバーで終わるのがお洒落な感じです。
主人公は相良ですが、それ以上に暮坂という先輩弁護士が最高の面白いキャラです。金にならない仕事はしない悪徳弁護士だけど、何かにつけ相良を助けてくれるところが、いい人なのかと思わせるのですが、あくどい手を使って解決していくワルぶりが好きです。今度は暮坂を主人公に書いてほしいです。