いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

まことの華姫

■第65回モニター「まことの華姫」畠中恵

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

KET さん (30代・男性)
とても面白かったです。
時代小説ですが、時代小説をあまり読んだことがない人でも楽しめると思います。 主人公のお華がものすごく魅力的でした!

とんとん さん (50代・女性)
華姫と月草とお夏ちゃんの3人の謎解きは、魅力いっぱいでした。
しゃばけシリーズが好きなので、お華が実は妖で、本性をいつか現すのでは…そしてお夏ちゃんをその内側に取り込んでしまうかもしれない…なんて用心していました。ところが実際は、真実に迫ろうと謎解きをする。そんな華姫のために、わたしも月草を応援したのでした。
マルちゃん さん (50代・女性)
花のお江戸の見世物小屋を舞台にしたものですが、今までにない設定やあらすじに魅力されました。まさか、江戸に腹話術師がいるなんて思いもよらないですし、人形は文楽に使われるような姫人形で、しかも真実しか話さない。自分だったらどうするだろうと感じました。相談したい気持ちはありますが、語られた言葉を全部自分の中に受け入れることができるかどうか、自信が今のところないので、おそらく無理でしょう。この後の"お夏"の成長がどうなるのかも気になります。素敵な女性になってほしいなと思います。
わきた さん (30代・女性)
真実を知る事が、必ずしも幸せとは限らない。何故なら、どこかに光が当てれば、同時に影が生まれる。それが畠中さんの描く、“まこと”の世界なのかなと思いました。
――と言いつつも、プロローグとエピローグを結ぶあたたかな語りや、賑やかにお江戸の町を走り回る個性豊かな登場人物達が読後感を晴れやかに満たしてくれる、そんな畠中さんの世界はやっぱり素敵です。先生の新しいお江戸の物語が始まり、わくわくしています。まだまだ、お華の語っていないまことがあると思うので、楽しみに待っています!

あず さん (20代・女性)
誰もが知りたい"何か"をかかえていて、それを答えてもらえるなら…と、華姫を前にすると期待してしまうのだと思います。そういった人間の欲の部分だけに注目すると汚くも見えてしまいますが、周りを取り巻く人たちの優しさや思いやりが感じられたので、読みながら一緒になって悩みたくなりました。まことを知りたいという人間の業に関わる話でもありますが、登場人物のおかげでほっこりしました。
いうっち さん (40代・女性)
読み始めて、一瞬で本の中に入り込んでしまった気分でした。月草と華姫のもとにきた謎は、すべてがハッピーエンドになるわけではないけれど、次へと進む力になっている。知りたかった「まこと」、知りたくなかった「まこと」も一旦は受け入れていく登場人物たちに人間の強さを感じました。少し気弱そうな月草なのに、華姫からは大胆なセリフも簡単に出てくるところが面白い。聡明でまっすぐで人間的な魅力を感じさせる華姫が好きです。
ユウハル さん (40代・女性)
どの話も人情味にあふれる人々の生活を思い浮かべて物語の中へ入り込んでしまいました。華姫の、人形であることを忘れてしまいそうになる描写もさることながら、月草の存在感のなさには笑ってしまいます。各話の謎について犯人が分かって終わりではなく、いろいろな立場の人々とのことを考えた解決法に、江戸の人々の人情・優しさを感じました。月草・お華を見守る(?)お夏っちゃんの成長をもっともっと読んでみたいと思いました。シリーズ化希望です!
桐生景一 さん (30代・男性)
読んでいて昔読んでいた漫画、『人形草紙あやつり左近』を思い出してた。
まことの眼を持つというお華に持ち込まれる依頼に困らされている月草。
お華が見通すというよりは、その周りの人間の動きで物事が解決されていくような感じで
はあったから、度々困らされている月草が可哀想にもなった。お華追いは地下アイドルのおっかけみたいだねw。

桜子 さん (50代・女性)
お華は占い師ではないから未来を予言するわけでもないけど、月草の小屋は人生相談みたいだなと思いました。私も家庭のもめごとの悩みをお華ちゃんに打ち明けて、エイッと背中を押してほしいです。真実を誰かに教えてもらえば楽でいいけれど、お華が厳しい事も言うのは、自分で乗り越えるために力を貸しているのだと思います。
ラストでは、過去を背負った月草やお客さんたちが、流れ者の集まる江戸の人たちに支えられ、これからお華とともに暮らしていくんだな、と希望のようなものを感じました。

casamira さん (40代・女性)
一話一話、読み進むうちに畠中ワールドにどっぷりつかってしまい、読み終わってしまうのが残念なほどおもしろかったです! 姫人形のお華がまたとても魅力的。月草が操る華姫。人形なのに、人のような心を宿しているように人々には感じ、愛嬌のあるしぐさに人々は心がときめき♪「華追い」の気持ち解ります。また、この月草が操る華姫の「まことの言葉を話す」という噂によって持ち込まれる難題を通して、江戸・両国で生きる市井の人々の姿が印象深い。ユーモアたっぷりに描かれる一方で、人間の悲哀や切なさ、同時に、それらから生まれるさりげないやさしさなどに、じんわり。こういう表現があるから、読後にほっこりしてしまうのかなぁ〜♪ あと江戸時代は火事が、現在よりもとても甚大な災害となっていたことを改めて知った。江戸時代の火事って怖いですね。。
てけてけ さん (20代・女性)
まず、斬新な人物設定にやられました。守られるヒロインよりも、自分から何かを発信するヒロインのほうが好きなので、主人公のお華が、毒舌を交えながらもあっけらかんとした話し口調で、肝っ玉もすわっていそうなところが大好きです。それでいて自然と物語に溶け込んでいる感じが素敵です。「まことの華姫」というタイトル通り、真実を語る人形として知られるようになったお華が、現実味のある謎解きを繰り広げるのはギャップがあって面白かったです。人間が解くよりも真実味や説得力が増している様に思えるのも、月草の話術によるのだろうな。「自分に都合のいい真実」は知りたいけれど、「ありのままの真実」を知るのは嫌だと感じる人が多いと思うので、月草のセリフには共感しました。個人的には、月草の過去についての「昔から来た死」が1番好きでした。社会の仄暗い部分や人の習性について描きながらも、非現実的な主人公と現実的な謎解きの絶妙なバランスを楽しめる一冊でした。
プリン さん (40代・女性)
登場人物それぞれが魅力的で読んでいて楽しい。特に人形であるはずのお華が抜群の存在感で、愛嬌があって可愛らしい。『まことを語る人形』を実現するための仕掛けや超常現象は存在しないのに、するすると『まこと』が露呈していく不自然さのない巧妙な構成が見事。それぞれの短編を通して月草の過去を浮かび上がらせていく手腕にも唸る。続編があるのならまたお華に会いたいと思った。畠中先生の作品を初めて拝読しましたが、世間の世知辛さを描きながらも、心温まる人と人との交わりがとても良かったです。
官庁エコノミスト さん (50代・男性)
非常に単純な構成と文体で好感が持てる。妖が出て来ずに人間だけで謎を解くという意味で、まんまことのシリーズに近いが、ただ、謎解きの方法論としては、若い男性が駆けまわって情報収集するのではなく、いわゆる安楽椅子探偵に近い。本書のタイトルと同じタイトルの短編第1話「まことの華姫」の謎解きは、ケメルマンの「9マイルは遠すぎる」のような味わいがある。
ピコ さん (40代・女性)
奔放なお華と、穏やかな月草がいいコンビだと思いました。真実を知りたいと思いながら、自分に都合のいいことを真実だと思いたい、人のそんな気持ちがよく出ていたと思いま す。ミステリとしても、まとまっていました。
劇団4人 さん (30代・男性)
誰にも言えない悩みをそーっと、誰にも気づかれずにお華に相談したくなる。
そんな気分になりました。
しずく さん (40代・女性)
月草とまことの華姫そしてお夏、この3人の距離が徐々に縮んでいく様が面白かった。
そして誰もが悩みがあると真実を聞きたくなってしまう。どんなに辛い答えであっても知りたいと思ってしまうのが人というものなのかもしれない。月草が腹話術をするお華にぜひ会ってみたくなりました。まるで本当に人形が生きている人のように話すところを!「まことの華姫」是非シリーズ化してほしい。月草がこの後どうなっていくのか見てみたい。
くぼちゃん さん (50代・女性)
畠中ワールド全開という感じでとても楽しめました。
江戸の情緒あふれる風情の中で巻き起こる騒動を、時に笑い、時に涙を誘いながら人形がおさめて行くところも斬新でよかったです。 “真の井戸“のエピソードの、真実とは必ずしも喜ばれるものではないということがちょっと切なくて、考えさせられました。ぜひ、華姫にお目にかかりたいと思いました。裕福ではありながら、家族との葛藤に揺れ動くお夏の乙女心も切なく、これからお夏の月草への心情が、思春期の中でどう揺れ動いて行くのか楽しみです。

BLACK SIREN さん (30代・男性)
見世物小屋にある真実を語るという人形を目当てに、多くの人が訪れるというシチュエーションは、謎が向こうからやってくるという点で非常に合理的な設定だと思えました。もちろん、本当に人形に異能の力があるわけでもなし、謎も超常現象であるわけでもなし、どちらも人の意思によってなされていくのですが、謎解きをしていく過程そのものに惹きこまれていき、そこから見えてくる江戸の人々の情を楽しむことができました。ヒロインとなるお夏、人形遣いの月草の心に突き刺さった大きな棘を抜くことができて、万事めでたしという爽快感はあるけれども、続きが読みたいという名残惜しさもありました。
とり さん (20代・女性)
人間よりも人間らしく描写された華姫の、なんと小粋なことか。
確かにそこでは人間劇が繰り広げられているのに、その渦中にいる華姫が最も人間らしく、冷静にころころと楽しみ、笑ってさえいることが不思議でした。まことの華姫、読み手すら魅了するとは、なんともにくい愛らしさです。はじめて畠中先生の作品を読みましたが、なるほど、小気味良いリズム感と時代小説なのに違和感のない言い回しはなんとも言えぬ楽しさがありました。これからも拝読したいと思います。

八坂 さん (10代・女性)
まず、世界観の描写が素晴らしい。目の前にあるのは紙に印字された白黒だけなのに、一面に両国の見世物小屋が広がり華姫に手招きされているような景色が浮かび上がる。登場人物も多彩で、両国を舞台に、人々の生き生きした暮らしぶりが存分に楽しめる。 また、華姫の語りも大変面白い。人形に喋らせているとは思えないほど機転が利いていて、生身の人間との掛け合わせも快活である。特に、お夏ちゃんと会話しているときは、華姫がお姉さんみたいで本当に微笑ましい。ついうっかり月草の存在が霞みかねないのも仕方なく思えてしまう。 江戸時代には、今よりも物の怪の存在が信じられていたからかもしれないが、華姫の存在はリアルである。華姫に”まこと”を求める人がそれぞれに”まこと”を見つけようとして葛藤する様に、読んでいるわたしも共に一喜一憂した。読んでいるうちにとても他人事とは思えなくて……。それでも、華姫が語るのは”まこと”ではなく、まことの井戸から出た玉を通して見た客観的な物事なのだろうと思う。人は大切な何かを思う時、そのあまりに偏った見方をしてしまいがちである。月草が華姫を通して(?)客観的に語ることで、人はちょっと冷静になれるのだと思う。それは、人形の言葉だとわかっているからこそ、より一層救われるものがあるのかもしれない。
成長したお夏ちゃんが見てみたいし、まだまだ華姫の語りも聞いていたい。月草のこれからも気になります。是非続編を!!

オルペウス さん (40代・男性)
新たな畠中ワールドの誕生!!
ほろ苦く、ちょっと切ないまことのはなし。
著者初の女性ヒロインに夢中になりました。満足度120%!!
ゆず さん (20代・女性)
木偶人形・お華が動いたり話したりする姿の描写が繊細で本当に生きている様に感じました。自身のことは多く語らない芸人の月草も謎に包まれた存在でしたが、辛い事から目を背けずに向き合う姿が素敵だなと思いました。各物語を通して、人は真実を知る事を望みますが、真実を知る事が自身にとって良い結果を招くだけではないと思いました。しかし、真実を知ることでより相手の事を理解したいという強い思いが伝わってきました。涙あり笑いありの心温まるお話でした。
neo999x さん (40代・男性)
日頃、歴史小説を含めて過去の時代を舞台にした作品を手にしないせいか、興味深く読むことができた。月草という腹話術師がしゃべっている設定であるのに、読んでいる者にあたかも木偶人形の「お華」が喋っているかのごとく想像させられる場面が多々あった。
Alice さん (40代・女性)
畠中さんの作品はいくつか読んでいますが、妖が登場するものなども多いので、てっきり
華姫が本当に不思議な力を持っているのかと思って読み始めました。ところが、華姫に不思議な力があるのではなく、結局は人の手で問題を解決していくというのが新鮮でした。この時代の熱みたいなものが感じられて、一気に読み終えました。

秋雨タヌキ さん (20代・男性)
各々異なる事情を抱えた人々によって織り成される5つの物語もそれぞれ味が異なっていて楽しめたし、各物語を通じて江戸時代の盛り場の雰囲気をも味わうことができました。
この作品を読んでから日本史の教科書を開いて読み返してしまったほどです。)
最も好きな登場人物は「お華追い」です。現代におけるアイドルオタクに通じるものを感じ、親近感が湧いてしまったからです。彼らのように夢中になって追いかけ回してしまうような何かに出会いたいとつくづく思います。平成時代のお華ちゃんに会いたくなりました(いるかわからないけれど)。

さりーぬ さん (10代・女性)
畠中先生の作り出す独特な世界観にどんどん引き込まれました! 本当はお華ちゃんは人形なんかじゃなくて本当に生きてるんじゃないの?と思ってしまうほどお華ちゃんがとても愛らしく感じました。また、お華ちゃんの声の主は月草なのに、月草とお華ちゃんの掛け合いが本当の会話みたいでとても面白かったです。こんなに楽しい推理小説は久しぶりでした!是非アニメ化や漫画化して欲しいです。
こんぱる さん (50代・女性)
大正時代を描いた「アイスクリン」の物語もそうですが、先生の本は今度は何を題材にしたのだろうととても気になり手に取らずにいはいられません。目の付け所が本当に素晴ら しいと思って読ませていただいています。
『あの時、本当はどうだったのだろう』『なぜこんなことになってしまったのだろう』――
人は誰でもそう思うことは沢山あると思います。そしてその答えを、真実を、語ってくれるというのなら「聞いてみたい」そう思わずにはいられないでしょう。この物語はそんな願いを持ってしまった人が、藁にもすがる思いで来てしまう両国の見世物小屋が舞台です。金銀の刺繍をした着物を着て華やかなかんざしを挿した美しい姫様人形。大人三人で扱う文楽の人形と比べても少し大振りなその人形の目は、真(まこと)の井戸から出てきたものだというから興味津々。今でいう腹話術でお華を操る芸人の月草も過去のある身で気になる存在。芸人とその小屋を取り仕切る山越親分とその娘お夏。今日はどんな問題が持ち込まれるのやら。と、楽しくも悲しいけれど人情味あふれる物語たちでした。

つなこ さん (20代・女性)
凄く面白かった!最初、表紙の段階では舞台が江戸のミステリー? 日常の謎? と思ったが、そんな一言では片付けられない! 事件を解決といっても、明確な探偵役がいるわけではなく、皆で知恵を出し合って真実にたどり着いていく。お華も間違いなく主要登場人物の一人なのだが、決して彼女の『まこと』頼みで物語が進んでいくわけではない。でも彼女がいなかったら月草は動かない。物語は進まない。そこが面白い。
これまで、「時代小説で難しいのかな?」と勝手なイメージを抱いていたので(すみません!) 畠中さんの作品は初めてでしたが、とっても読みやすく、面白く、ぐんぐん読めました。何度も読み返したい物語であり、月草、お華、お夏と山越の今後をもっと読みたいと思いました。