いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

屋根をかける人

■第70回モニター「屋根をかける人」門井慶喜

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

わらび餅 さん (20代・男性)
こんな人物が日本にいたなんて知らなかった。関西学院大学や山の上ホテルの設計を誰が手掛けたのか意識したことがなかったし、ましてやそれが正式な資格を持っていないアメリカ人だったとは想像もしていなかった。また、アメリカ人なのに事業が軌道にのってからも近江に住み続けた理由が日本人を理解した上での考え方なのに驚かされた。
設計事業だけでなくメンソレータムの日本で販売して普及させたり華族と結婚したり帰化したり天皇と謁見したり色んな展開があって読んでて面白かった。
みどり虫 さん (50代・女性)
この本じゃ薄すぎる、読み終わってまずそう思った。面白い、もっと知りたい。
ヴォリーズだけではなく、満喜子の話も、悦蔵の話も、もっともっと読みたい。
朝ドラで記憶に新しい広岡浅子や、今話題の天皇生前退位にも思いは広がり、

とにかく本当

本当

本当

本当に面白かった。

恥ずかしながら私はヴォリーズのことを知らなかった。ポジティブ?マイペース?
いや、実にシンプルな考えの人だったんだろう。それゆえ、戦前から戦後までのただでさえ難しい異国人(日本人)の中で生活し活躍されたこと、頭が下がります。

建築物だけではなく、身近なメンソレータムまで、ヴォリーズの遺したものは今もここにある。
そしてこれからの私は、それらに触れた時にヴォリーズのことを想うことが出来る。読書ってこんな風に日々の幸せに繋がるんだな、と思えた本です。

最後にもう一度、あー、面白かった!
ハリフラワー さん (10代・男性)
僕はほとんど歴史小説を読みません。でもこの小説にはハマりました。主人公ウィリアム・メレル・ヴォーリズのずる賢さ、けれどもどこか憎めない彼の人柄の虜になってしまいました。やはり、彼の周囲の人々もそうだったようだ。
メレルに一生を捧げ、危ないときは注意をし、一生懸命働いてくれた吉田悦蔵。どちらも遅い結婚となったものの、死ぬまで献身的に、はつらつと一緒にいてくれた妻、満喜子。その他、たくさんの人々が元アメリカ人と一緒にいるからということで迫害されながらも、支え合い、生き抜いた彼らの生き様は素晴らしいな、とかんじました。

面白かった! 面白いしこの小説はずっと読んでいられる心地良さがあり楽しかったあ。
もりりん さん (50代・女性)
 明治末期、24歳で高等学校の英語教師として来日してから83歳で没するまでの約60年間を日本で過ごしたアメリカ人、メレル・ヴォーリズ。教師であり、建築家でありキリスト教伝導師であり、実業家である。その間、アメリカとの戦争を挟
み、激動の我が国を舞台にあらゆることに貪欲に取り組んだその半生は波乱万丈という言葉が軽々しく響くほど。

 しかし、その山あり谷あり、成功と挫折の起伏に富んだ人生の道行にも関わらず、どういうわけか、本作を通して見るメレルさんは福々しいまでに豊かで穏やかで、そして優しい。ひらがなと改行を多用した独特の作風によるものか、あるい
は「何とかなりますよ」と微笑むメリルさんの人物造形によるものか。その人生は「思い立ったが吉日」「善は急げ」を絵に描いたような好奇心に突き動かされ行動力に溢れた日々だ。人は困難に直面した時、とにかく前向きに「考えよう」としがちだが、とりもなおさず、前も後ろも考えず、とにかく「行動する」ことが生きる力に繋がることを教えてくれる。

 もう一つ、「信仰」というものの力が侮れないものだということも。世界広しといえども、日本人ほど宗教に寛容かつ無関心な民族は類例がないだろう。その日本人に囲まれながら、自らの信仰心がいささかも揺らぐことなく、むしろ、それを土台として物事を見、聞き、話し、行動する、これは信仰を持たぬ自分には、ひどく新鮮に映った。人の価値観や精神性を形作る土台としての宗教というものの強さと堅固さには驚くべきものがあるらしい。 それが説教じみた理解ではなくすとんと胸に落ちるようにしみいったメレルさんの人生だったように思う。

序盤、標題の「屋根をかける」という言葉への著者の想いが乗せられたくだりには、いきなりぱーっと明るい光に包まれたような神々しさと眩さがある。光をふんだんに取り込んだ天井の高い明るい建物はメレルさんの設計哲学だが、本作そのものも終始、その神々しさと眩さが最後まで翳ることなく満ち満ちた物語である。

 こんなにも素敵な物語を紡ぐ作家さんを今まで読み逃していたなんて、自分の迂闊さを恥じ入るばかり。しかし、同時に本年最後のビッグサプライズな贈り物をいただいた気分でもある。既刊の門井氏作品を片っ端から読む2017年になりそうだ。
虹の母 さん (30代・女性)
なぜ橋ではなく、屋根をかける人なのだろう?と疑問に思いながら読み始めました。
「えー??そうなの?」などと思わず声に出てしまうほどに、そして涙を流しながらも夢中になって読んでいる自分に驚
きました。自分の浅い知識ですが、その知識の一つ一つが読んでいくうちに線となり、写真や絵などないけど読むだけで自分の頭の中に描かれるヴォーリズ建築の数々を、実際に自分の目で見て肌で感じてみたいと、この本とともにヴォーリズ建築巡りがしたいと強くそう思いました。
歴史小説の面白さを初めて知ることができました。
刹那 さん (20代・男性)
376ページでも足りない?もっともっと読みたかった??というのが正直な感想です。
ドラマで東京帝大叡古教授を見て、興味を持っていたので門井慶喜氏の名前は知っていたのですが、建築関係の物語は読んだことがないので読みにくいだろうと感じていました。しかし、いざ読んでみるととても面白かったです?

この本を読んで、ヴォーリズを今まで何故知らなかったのだろうか、もっとヴォーリズ建築を知りたいと感じるようになりました。そして同時に、夢想家でありながらリアリストであるヴォーリズの生き方は現代人の生き方に必要なものだと感じました。
べるつく さん (40代・男性)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。のちに一柳米来留(ひとつやなぎめれる)。この日本名には「アメリカから来て留まる」の意味を乗せたことも作中に紹介されている。W.M.ヴォーリズと略されることもあり、ヴォーリズと呼ぶ方が通りがいいが、本書では地元での親しみをこめたメレルさんという呼ばれ方も念頭に置いてかメレルの表記で通されている。

レトロな建物(近代建築)めぐりが好きな人ならどこかで一度は訪れているであろうヴォーリズ建築は今も国内に多く残る。また万能薬メンソレータムの国内販売権を寄付してもらい、連鎖販売という手法で利益を得て、青い目の近江商人として親近感を持たれる。なお、ヴォーリズが創業した近江兄弟社からは現在はメンタームとして販売されており、その近江八幡の近江兄弟社の向かいには少女に花を捧げられる名誉市民ヴォーリズの銅像が立つ。

この作品で門井氏は、ヴォーリズが24歳で横浜港に入港し、キリスト教の伝道につとめ、多くの建物を設計し、薬を販売し、華族の女性と結婚し、日本に帰化し、天皇制の維持に寄与し、83歳で昇天するまでの生涯を余すところなく描き切った。

また開戦直前というタイミングにアメリカから日本に帰化し、二つの国の間で揺れ動いた心理描写は小説ならでは。昭和天皇との謁見や今もまさに話題になっている生前退位の問題もさらりと盛り込まれている。
作者の門井氏は万城目学氏との共著「ぼくらの近代建築デラックス!」(文春文庫)を見ても分かるとおり、近代建築のみならず、その設計者である建築家それぞれに対しても造詣が深い。この本の刊行記念イベントでは村松貞次郎「日本建築家山脈」(鹿島出版会)をお勧めされていた。また、作家仲間を連れて横浜や富岡の近代建築ツアー、その名もブラカドイを実施しているとか。

小説としては「若桜鉄道うぐいす駅」 (徳間文庫)が田舎の選挙の話かと見せて、その争点が実は架空のライト建築すなわち近代建築の保存にあるという近代建築保存ネタ。実際、近代建築は近年特にその耐震性から取り壊しの危機に陥るものが多く、多くが竣工から100年近くを経たヴォーリズ建築も例外ではない。

ヴォーリズの最初の設計として、作中で施主にごちゃごちゃした印象を与えたと描写されている福島教会は、国登録有形文化財にも指定されていたが、東日本大震災で煙突が倒壊し内部の亀裂も広がり解体された。また心斎橋の大丸も再開発のために解体され、一部を復元される予定ではあるが、作中で中に入った客がぽかんとする様子が描写され、日本建築学界や一粒社ヴォーリズ建築事務所が保存を要望していた内部空間は失われた。

かと思うとアニメ「けいおん」の舞台となったために聖地と化した旧豊郷小学校のようにタイミングよく保存の機運が盛り上がり解体を免れた建物もある。作中に「陽光と風通しはあらゆる心身の健康の基礎である」というヴォーリズの信念が上げられている。今作では出てこないが静岡市の旧マッケンジー住宅を訪れたときにまさにそれを実感した。2階の窓からは明るい太平洋をのぞみ、心地よい海風が吹き抜ける。大同生命ビルや学校建築など大規模な建築も多いが、こじんまりとした個人住宅の洋館がヴォーリズいやメレルさんらしい。

日米の橋、ではなく屋根をかけたと述べるヴォーリズ。門井氏は設計者である建築家の生涯を小説という形で残すことで、保存の機運を高める礎としようとしているのかもしれない。

このヴォーリズ伝に続いてぜひ建築家の生涯をシリーズ化してほしい。
ということで次は妻木頼黄か武田五一あたりでお願いします。
さりーぬ さん (10代・女性)
怒涛の時代を日本で過ごしたアメリカ人の主人公の強き生き様にとても引き込まれました。最後のページをめくり終えた後、やんわりと心が温かくなるような、でも心の何処かに切なさが残るような気持ちになり、気付けばまた最初のページから読み直していました。

何度も読み返したくなる素敵な一冊です。
劇団4人 さん (30代・男性)
メレルと満喜子の2人の姿は現在の日本人が忘れていた日本人夫婦のあり方を教えてくれる。
そういった本に出会えました。激動の時代の中で自分を貫く男の姿に感動しました。
なつみかん さん (50代・女性)
大きな歴史の流れに翻弄されつつ、日本を愛し、日本で素晴らしい自分の人生を生きたアメリカ人ウィリアム・メレル・ヴォーリズの生涯が丁寧に描かれており、読み終えて、胸に非常にあたたかい気持ちが残り、また、ヴォーリズという人物
への尊敬の気持ちが芽生えました。
登場人物も実在の、有名な方が多く、(NHKの朝ドラ「あさが来た」のモデルとなった広岡浅子、和菓子屋種家の主人、近衛文麿、天皇陛下など)、読んでいて人と人との縁を感じることが多く、非常におもしろかったです。

日本を、日本人を愛する気持ち、楽天家でありながら商売を広げていく才にたけていたこと、などから、ヴォーリズは誰一人知っている人がいなかった日本で才能を開花させていきます。そのヴォーリズの喜び、悲しみ、などが読んでいてよく
伝わってきました。一生、ヴォーリズと寄り添い、彼を助ける、満喜子夫人のキャラクターも素晴らしく、共感できました。歴史小説を読みなれていない私でも、一気に、そしてとても楽しく読むことができました。晩年のヴォーリズが日本のために病気の体に鞭打って奔走するラストのあたりで、感涙しました。
あきほ さん (30代・女性)
ヴォーリスの一生を文章と通して読み取る事が出来て本当によかった、その時代ごとの彼がとてもみずみずしく描かれていて胸を打たれるものがありました。でもどの時代にも彼の日本人や人間に対する思いやりや愛が衰えることがなくあふれるものだった。そして彼の苦悩した自問を尊重したいです。
おらおらふ さん (20代・女性)
主人公メレルの生き方に勇気を貰えて、読んでいて自分の背中を押してもらえるような作品でした。
メンソレータムが特別な物に見えてきました!

歴史小説は難しくて途中で挫折してしまうことが多い私も、次のページをめくるのが楽しくすぐに読めました!
桐生景一 さん (30代・男性)
恥ずかしながらヴォーリズという人を初めて知った。
正式な建築家ではなかったが、それでも日本で2000以上の建築物を作った人、そしてメンソレータムの近江兄弟社の創業者。

広岡浅子の義息子でもあったのね、初めて知ったよ。伝道者として来日し、でも彼は青い目の近江商人として建築物を作り続け、そして日本国籍を取得して最期まで日本で生き続けた人。

考えが常にポジティブで良かったなあ。
たんちゃん さん (40代・女性)
建築家ヴォーリズと言う名前だけは知っていました。それ以外の「近江兄弟社」「メンソレータム」のことは知らなかったのでとても面白く勉強になりました。
人には歴史がある事を、私が知らないことが、まだまだあると言う事を教えて貰えた作品でした。

「屋根をかける人」素晴らしいタイトルだと思います。
桜子 さん (50代・女性)
日本へやって来て約60年間、西洋建築設計を手掛け、たくさんの事業を起こし、全力で駆け抜けたと人生だったと思います。日本に帰化するという大きな決断をしたり、日米間で戦争が起きたりと、想像を絶する苦しみがあったと思います。自
分は日本人なのか、アメリカ人なのか、自問自答しながらも、両国間に屋根をかけようと体を酷使し、日本中にたくさんの屋根をかけていったのだと感じました。
ことぶきジロー さん (50代・男性)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズという、アメリカから日本に移住し、後に帰化した実在の人物の波乱に満ちた生涯を描いた傑作。最初から最後まで非常に面白い作品だった。

冒頭に描かれる近江八幡での英語教師時代のメレルは夏目漱石の『坊っちゃん』を彷彿とさせ、伝道師としてのメレルは宮澤賢治の如く、建築家・実業家としてのメレルは百田尚樹の『海賊とよばれた男』の国岡鐡造を彷彿とさせる。つまり、メレルはそれだけ魅力ある人物として描かれているのだ。

日本人よりも日本人らしく、最後まで己の信念を貫き通したメレル。今日の日本があるのも、日本と日本人のために尽くしたメレルのお陰だろう。終盤の昭和天皇にメレルが謁見する場面には震えた。そして、長く深い余韻を残すラスト…

蛇足になるが…
驚いたのは自分の住む福島市にメレルの足跡が残っていたことだ。メレルが初めて設計を手掛けた福島教会の日本で最初の礼拝堂である。残念ながら2011年の震災で被災し、現在は新しい会堂に変わっているようだ。たまたま読者モニタに当選し、手にした本作だが、不思議な縁を感じた。
soka-saka さん (30代・女性)
近代以降の日本の激動の歴史の中、「日本人」と「アメリカ人」の狭間で生きたメレルならではの「故郷観」「宗教観」「人生観」を見事に描いた作品。主人公メレルは、キリスト教の伝道師として来日、英語の教師として近江八幡の地にやってくるも、宗教的な理由で突如解雇され、その後は経験も実績も技術もない建築の設計士としての道を選ぶ。「人は人を裏切りますが、利を裏切ることはしません」と、商売の根拠をしっかり持ち、着実に仕事を獲得していく様子は、非常に興味深く、夢を感じるシーンだった。その裏には計り知れない努力があったのだと思う。

また、メレルが「悪徳にならぬよう正しくやる!」「利益は伝道に回す!」と、宗教観を柔軟に解釈して、メンソレータムを連鎖販売していくところも面白かった。この作品の中で、私がひきつけられたのは、絶対的な神が存在するキリスト教徒でありながら、メレルは時々、神の存在をとても客観的に捉えているところだ。

上記のメンソレータム事業もそうだが、よりインパクトがあったのが、第二次大戦で戦況戦況が悪化している日本で、国民に具体的な戦況を伝えずにいることに対して、「こんなところでキリスト教を持ち出すのは思考の放棄。」「私たちは世界の本当をを知りたい」と訴えたシーンだ。

そして、更には日本の神道(メレルから見ると異様な天皇崇拝思想)に対しても、日本人の負け戦への対し方についても、かなり思考を深めており、それを読みながら、私自身も「日本人らしさとは何か」や「天皇とは何か」について考えることができた。背反する二つの要素の間に放浪することは、孤独や孤立を意味するようで不安に襲われるが、その曖昧さや複雑な要素の絡み合いこそが、唯一無二の「一度きりの人生」という考え方にも、ひどく感銘を受けた。メレルの言葉は、すべ
て体験から得た実感として滲み出ているものなので、とても訴求力がある。

読書を通じて、メレルの彩り豊かで複雑な数々の苦楽を疑似体験することができ、濃い充実感を得ることができた。



建築の歴史や近江八幡の文化の変遷も、近畿圏に住む私にとってはどれも馴

染みがあるもので、この作品に出会って益々、愛着が深まったものがたくさんあ

る。メレルは日本とアメリカの架け橋であり、この作品を通して見たメレルの人生は

は、近代と現代の架け橋ともなっている。
mei さん (20代・女性)
メレルさん本当にすごい。
かっこよすぎです。メレルさんが設計した作品を絶対見に行きたい。
近江八幡にも行きたくなりました。

屋根をかける人とってもおすすめです。
ぜひ多くの方々に読んでいただきたいです。
かまっち さん (40代・女性)
メンソレータムのリップクリームがポーチに入っています。
風通しがよく、南側の窓からたっぷり陽光が差し込む家に住んでいます。
当たり前のように感じていた快適さが、メレルさんのおかげであることをはじめて知りました。


昭和に生まれ、平成を生きています。あの戦争のことは、教科書でしか知りません。しかし、天皇制が維持されていな
かったら、この国は今のような形ではなかっただろうと思います。当たり前だと思っていた国の形を守るために、メレルさんが力を尽くしてくださったことをはじめて知りました。



メレルさんは、日本の近代と現代の間にも、屋根をかけたのだと思いました。
美々庵 さん (40代・女性)
明治から昭和初期くらいの男性が主人公の歴史小説を読むと、確かにあなたが成し遂げたことは立派かもしれないが、その女性に対する理性のなさはその偉業で帳消しにできるものじゃないぞ、とすっきりしないことが多いのですが、メレル
さんは全くそういうことがなく、メレルさんと満喜子さんのご夫婦は現代の私たちにとっても理想のように思えました。
myon さん (40代・女性)
外国人の目を通して、古き良き、そして大変な日本の一時代を共に見たような気がしました。
言葉にできない、とても貴重な経験でした。

あの辛く厳しい時代を外国人の目で見る日本が、今まで私の知っている日本の歴史と違っていて、いろいろと考える機会になりました。見方を変えることで、違う角度から歴史を見れるのだということを知りました。

優しい目で時代を眺めるメリルの視線で、日本をもっと愛することができる気がします。
arisato さん (30代・女性)
読みやすく面白く一気読みでした。アメリカ人のウィリアム・メレル・ヴォーリズ。英語教師として来日し滋賀県近江八幡に赴任。西洋建築設計を手がけ、メンソレータムを普及させた男。彼の仕事、結婚、会社設立、日本に帰化、死去に至る
までのお話。物語として楽しめ歴史も分かりやすく、情熱あふれる『青い目の近江商人』とそれを支えた人々の熱い絆が感じられる物語だった。激動の時代にも関わらず前を向き、時代の流れや運を味方につけ、近江兄弟社を設立するなど彼のエネルギーを強く感じられた。困難に立ち向かい、こんなにも日本を愛し本物の日本人になろうとする彼の情熱以上の気持ちには驚きと感動を覚えた。彼を支えた妻や周りの人々の一途さにも心を揺さぶられ涙が出た。少し強引な彼の信念が伝わっていったのも、彼を支えた人々の努力でもあると思う。同じ志を持つ者たちの強く温かい気持ちがひしひしと伝わってきた。この物語を読んで彼を知ることができ、時代の流れや彼らの想いを傍に感じられたことを嬉しく思う。

読んでよかった。
なつめ さん (20代・女性)
あまり読まないジャンルだったので、どうかな?と思ったのですが、引き込まれてしまいました。
西洋建築から実業家、商人としての才能のあるメレル。日本の歴史を学ぶ上でも彼の存在は大きいのではないでしょうか、と思うくらい今でも影響を残す人物。彼のいなければメンソレータムは普及していなかったかもしれない。建物を通して日本とアメリカをつなぐ、まさに橋ならぬ屋根をかけた人。

そしてメレルの妻となる満喜子との出会いから結ばれるまでの話がそこらへんのラブストーリーよりも純愛でたまりません。不器用で遠回りでこんなにも応援したくなる恋愛があったなんて。読後は切なく、暖かい気持ちで満たされます。
くぼちゃん さん (女性・50代)
激動の時代の中、敵対する2つの祖国のはざまで、常に前向きに生きるバイタリティに圧倒されました。自分の信じる道をまっしぐらに突き進む、自分にはまねできないと思いながら、そんな風に生きられたら幸せだろうなと思いました。
かなえ さん (40代・女性)
タイトルの付け方が巧いと思いました。メレルの一生は、屋根をかけ続けた人生だったのだなとだったのだなと思います。
まっちゃん さん (30代・男性)
主人公について知らなかったのでこんな人がいたのかと感心した。全体的に主人公の心理描写がたんぱくで印象に残らない