いただきましたモニター当選者の皆様のご感想は、こちらのページ上にて掲載させていただきます。感想を御覧になって、お好みの本を見つけてください。

キトラ・ボックス

■第73回モニター「キトラ・ボックス」池澤夏樹

※いただいた文面から、一部抜粋させていただきました。

たんちゃん さん (40代・会社員)
池澤先生の作品、初めて拝読させて頂きましたが、とても読みやすく面白かったです。冒頭の登場人物たちが物語にどう繋がって行くのか、天川村の御神体の鏡、剣がトルファン、大三島で見つかった鏡となぜ同じなのかワクワクしながら読みました。途中、可敦が攫われてしまった時はどうなる事かと思ったけれど全てが繋がった時、キトラ古墳の被葬者が特定出来た時「なんてロマンのある物語なんだろう」と感動しました。
くぼちゃん さん (50代・会社員)
とても面白かったです。考古学に絡めてのミステリー、国際問題も取り上げてとても考えさせられました。
戎橋焼き肉 さん (10代・学生)
まず読み始めると、すぐに自分の周りには歴史の持つ壮大なエネルギーが充満した。冒頭では、太古の小悪党が、いかにキトラ古墳に盗掘を仕掛け、失敗したかが日本史に通じているであろう池澤先生のリアリティ溢れる視点で語られるからだ。まずここからして、これから先の物語の壮大さが予想できようというものだが、物語は私の予想した壮大さを遥かに上回ってきた。展開されるのは、新疆ウイグル自治区出身の考古学者可敦とシリーズ前作にも登場した同じく考古学者のの藤波、そして前作主人公の宮本美汐などの個性豊かな面々による歴史ミステリー。キトラ古墳の被葬者は誰か。3つの場所で見つかった同じ銅鏡の関連は。これだけでもこれだけでも非常に興味深いのだが、それに加え、さらにウイグル民族デモ指導者の妹でもある可敦を巡る、可敦を拉致しようとする中国と藤波サイドの争いも繰繰り広げられ、二つの主軸がそれぞれ壮大に展開し、重なり合って物語全体のうねりを生む。読み応え抜群の作品であった。
劇団4人 さん (30代・会社員)
過去と現在がリンクし、偶然であり、必然的な運命に導かれる登場人物達のドラマに一気に読み終えてしまいました。考古学ミステリにハマリました。
びーこ さん (30代)
今までに自分が読んだことのない作品でしたが、読み進めていくうちに作品の世界にすっかり引き込まれていきました。考古学ミステリということもあり、古代の歴史の謎が絡み、読んでいる自分も色んな感情が入り混じりました。
ヴィヴィアン さん (40代)
数年前に行ったキトラ古墳で感じた時間も空間も超えているような感覚を思い出しました。
あの暗くて、冷たくて、静かな空間にどんな秘密が隠されているのかワクワクしました。
ことぶきジロー さん (50代・会社員)
何の予備知識も無く、先行作の『アトミック・ボックス』も未読でありながらも、本作は非常に興味深く、面白く、千年以上の長き時間と空間のスケールを感じたミステリーだった。
奈良天川村とトルファン、瀬戸内海大三島で見付かった鏡に端を発したキトラ古墳の謎と、ウイグル自治区から赴任した可敦を巡る北京の陰謀とが見事に融合したストーリーに、古代へのロマンとアジア情勢に対する危惧をも感じた。
池澤夏樹の作品は何作か読んでいるが、このようなミステリー作品を書く作家というイメージは全く無かった。本作を読んで、池澤夏樹に対する新たな魅力を発見した。これを機に先行作の『アトミック・ボックス』も読んでみよう思う。
なつめ さん (20代)
国際的な問題が絡んでくるのですが、考古学と上手いこと絡められ堅苦しくなく、読みやすい。
古墳の発掘作業や銅剣の分析の描写が丁寧で、全く知識がなくても想像しやすくワクワクして読め、おかげで少し考古学に興味を持ってしまった。
千早 さん (50代)
古代の歴史と、現代の国際問題。ふたつのミステリーが絡み合い、早く謎を解きたくてワクワクしながら読むことができた。はじめからどこか引っかかる部分があり、それがところどころで顔を出して少し不安になり、最後に真実がわかったときに後味が悪くならなかったのでほっとした。
みこ さん (20代・公務員)
私にとっては未知のジャンルである考古学ミステリーという本書。歴史はそれなりに好きなのですが、それでも初めて聞く言葉も多く、こんなものもあるんだなと感じながら読み進めました。また、ミステリー特有の徐々に繋がっていくワクワク感も堪りません。ミステリーはよく読みますが、本書は一風変わった新鮮さを感じました。『アトミック・ボックス』も是非読んでみたいです!
myon さん (40代・会社員)
実在の話なのかと思うほどに引き込まれて読みました。
遺跡の話にはまれるのかな?と少し思って読み始めましたけれど、ものすごく面白くて、一瞬でも退屈する時間がなく、一気に読むことができました。
同時進行で進むほうがミステリアスで、興味深かったです。
アトミックボックスも読みたいと思います。
了ジュニア さん (50代・会社員)
奈良天川村、モンゴル、瀬戸内海大三島で発見された同じ唐の時代に作られた銅鏡の謎に1300年の時空を超えて挑む一人の考古学者。歴史ロマンを感じるミステリーとして楽しく読ませてもらいました。
東里 さん (40代・会社員)
箱の中は混沌としている。
けれど、それでこその箱なのだ。
「ボックス」の中を覗いた私たちは様々なものを見ている。
見たまま、ただただ、静かに通り過ぎていく。
ふとした疑問を抱えながら、そうして、答えが出るのを待つ。
答えが本当に出るとは限らない。
けれど、本当に感じたことこそが答えであるかもしれない。
とても静かで、なのに勢いがある不思議な作品でした。
もう一度ゆっくり読み直したい作品です。
まこっぴ さん (20代・会社員)
現代から過去をさかのぼる考古学。
その過去が現代に影響を与えることも・・・
現代での発見から紐解かれる過去の出来事、北京の陰謀。
徐々にキトラ古墳の謎が解明され、スリリングで最後まで飽きることなく読み進められました。
ミルク丸 さん (20代・会社員)
最初は苦手な時代小説かと思ったので少し身構えてしまいました。しかし、舞台が現代に移り、どんどん物事が起こっていくに従い、読み進める手が止まらなかったです。考古学の方面が好きならもっと楽しめたと思います。
kazusa さん (40代・主婦)
考古学って地味だし難しそう。
そんな先入観を吹き飛ばしてくれるお話。
日月神社のご神体である剣と鏡。
この調査から物語は始まる。
剣と鏡の謎。
現代で行われる調査と事件。
過去と現代で繋がる日本とウイグルの友情。
時代物が好きなので,「私」ことキトラの墓の主とヤグラカルの話は,もっとページをとってもいいじゃないかと思うくらい読んでいて引き込まれた。
むしろこの二人の話を外伝で読みたい!
遠い遠い昔に存在していた人々。彼等の手にしたものが,今へと伝わる。
「過去へと思いを馳せる」このドキドキが人を考古学の虜にしてしまうんだろうな
と,ちょっぴり分かったような気がした。
コビィ さん (40代・会社員)
本作品は、とにかく読みやすい。明快で清々しく、込み入った状況で発揮される「池澤節」とも言える透明感あふれる文体が多くの読者に受け入れられるだろう。
また、内容に至っても、ミステリーに加えて、考古学の要素を加えた悠久の時を超えたストーリー展開に、他の作品にない味わいを堪能できる好作品となっている。
可敦、三次郎、美汐などをはじめとした登場人物の描写が生き生きとして、主要人物だけでなく、細かな役柄にもどこか共感する点が多く、そのリアルさこそ、池澤作品が多くのファンを持つ理由のひとつなのではないかと感じた。
そして、作品の端々に込められたそれらの要素のひとつひとつが、筆者の作品への愛着そのものなのではないかと確信するのである。
先行作「アトミック・ボックス」と合わせて読むことをおすすめしたい。
ちぃちぃ さん (40代・会社員)
とてもテンポ良くストーリーが進んでいくので、一気に読み終えてしまいました。現代と古代、日本と唐での出来事がリンクしながら謎解きしていく感覚がとても面白かったです。
遥か古代から、人間の想いや営みは綿々と受け継がれて来ているのだなと改めて考古学という学問のロマンも感じました。
torimaria さん (20代・学生)
疾走感のある物語だった。先が気になって、どんどん読みたくなる。それでいて、歴史的な背景も説得力があり、読み応えがあった。読み終えたあと、思わずキトラ古墳にまつわる話をいろいろと調べた。歴史小説にはまったく興味がなかったが、これは、大昔の物語と、原題の研究者、そして事件性もからめて、とてもスリリングに描かれているので、抵抗なく読めた。むしろ、考古学が面白そうだと初めて感じた。この本を読めば、少なからず考古学と歴史学・民俗学のどれかには興味をもつのではないか。最後のネタばらしには、重ねて驚いたし、こんなロマンチックなことが実際にあったのなら、それはとても素敵なことである。「歴史」というと、空をつかむかけ離れたものだが、原題に残る「モノ」は、事実を語る。文献を調べる歴史屋も、モノありきの考古屋も、両方あって、日本の歴史が解明されていくのだと思った。
アボカド さん (40代・主婦)
飛鳥時代の人々に思いを馳せながら、パズルをゆっくり紐解くような気分で読みました。
はるか昔、日本の礎を築いた人々のロマンを主人公達と一緒に感じました。
ラストはびっくりしたけれど。
yukiko さん (50代・主婦)
プロローグからだと、いつものなぞときミステリーだと思いましたが、日本と中国との関係や小学校で習った歴史のが背景にあり、歴史好きにはたまらなく、わくわく感がありました。古代の鏡がどのように日本と中国をむすびつけるのか、主人公(可敦)と藤島教授との関係、キトラ古墳のなぞ、時空の超える謎、興味がつきません。
歴史嫌いな人におすすめしたい一冊です。
むらさき さん (20代・学生)
考古学とはモノから歴史を読み解く学問。日本とウイグルに同じ鏡が存在する謎に迫り、事実とカチッとはまったとき、とても嬉しくなりました。様々な角度から推理して歴史の片鱗に触れることはとてもロマンチックであると感じました。そして、その謎を追うウイグル自治区出身の研究者可敦をが襲われるという事件。彼女自身の秘密。その真実が語られたとき切なくも彼女の純粋さに心打たれました。