きりこについて | 西 加奈子

『さくら』『通天閣』の西加奈子、最新作! 〜心温まる、書き下ろし長編〜

きりこは ぶすな女の子。人の言葉がわかる、とても賢い黒猫をひろった。

再生 詳細 立ち読み 発売日 2009年4月30日
価格1,365円(税込)
頁数206ページ 
再生 詳細 発売日 2011年10月25日
価格540円(税込)
文庫判

ストーリー

きりこは、ぶすな女の子。だけど両親にとても可愛がられて育ったため、自分がぶすだなんて思ってもみなかった。
ある日きりこは、体育館の裏で小さな黒猫を見つける。「ラムセス2世」と名付けられた猫は、たいへん賢い猫で、しだいに人間の言葉を覚えていった。
きりこが小学5年生のとき、ラムセス2世に手伝ってもらい、大好きなこうた君にラブレターを書く。だけど、こうた君はクラス全員の前で「やめてくれや、あんなぶす」と冷たい一言。その出来事がきっかけで、きりこはみんなに疎まれるようになる。
食べることもやめ、学校にも行かず、ほとんど寝て過ごす毎日。そんなきりこに、ラムセス2世は、猫の基準では、きりこがどれだけすばらしいかを話して聞かせる。
そして、きりこは引きこもることをやめ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために……。


書店員のみなさまから、早くもきりこ、ラムセス2世へ熱いメッセージが続々!!(一部掲載)

「ラムセス2世の『死ぬまで行きよう。死ぬまでは生きていよう』の言葉に姿勢を正して、日々を送ろう」
紀伊國屋書店宇都宮店 ●野典子
「私もありのまま自分で、前を向いて、元気に生きていこう、と素直に思いました」
オリオン書房ノルテ店 辻内千織
「自分ってどんなん?説明できる?…子供に大人、男に女、外見に中身、、とにかく色んな対がキーワード。猫と人間(これまた対照的)が、等身大の自分探しを手助けしてくれます。これを読むと、犬派の方もついつい猫が飼いたくなるかも?」
道明書店 川畑幸美
「西さんの作品は、ふわふわとした文体でいて、鋭くえぐられるようなふしぎな魅力があります。〈きりこ〉が愛しくて、読んでいてちょっと泣きました。早く店頭に並べたいです」 
ときわ書店ラパーク千城台店 片山恭子

プロフィール

西 加奈子(にし かなこ)
1977年テヘラン生まれ、大阪育ち。関西大学法学部卒業後、フリーライターなどを経て、2004年『あおい』でデビュー。
05年に刊行された『さくら』がベストセラーとなる。07年『通天閣』で織田作之助賞受賞。
他の著書に『きいろいゾウ』『しずく』『こうふく みどりの』『こうふく あかの』『窓の魚』などがある。
【担当編集者からのメッセージ】
この作品は、西加奈子さんの記念すべき10冊目の小説にあたります。
そして、西さんにとっても、この作品が大きな転機になる予感がしています。
あらかじめお断りしておくと、これはとても風変わりな小説です。
でも、この小説を読んだ人は、猫とのユーモラスな会話に心なごみ、きりこの勇気を応援したくなるはずです。
「とてもいい小説を読んだなあ・・・」
そんな気持ちで最後のページをめくることができることを、心から願っています。