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ラストラン 角野栄子
カドカワ 銀のさじシリーズ

74歳のイコさんは、独身で自由気ままに生きてきた。
ある日ふと、残された時間や、やり残したことについて考えてみた。
そうだ、バイクで「ラスト ラン」をやろう! 行き先は…。
おかあさん!
一度も行ったことのない、幼い頃死に別れた母の生家へ……、12歳の母が写る手元の古い写真だけが手がかりだった。
ぴかぴかの赤い250ccのバイクとヘルメットを買って、天気のよい夏の初めイコさんは出発した。
東京から岡山まで往復約1200km。74歳のツーリング!
西へ西へと走り進み、たどり着いたそこは、古い船宿。
無人のはずなのに、「ふーちゃん」と名乗る不思議な少女が住んでいた。
しかし、この場所にずっとひとりぼっちでいたの、と呟くふーちゃんにイコさんは思わず声をかける。
「一緒に行かない? 赤いバイクの私の後ろに乗って」。今度は東京を目指して、不思議なふたり旅が始まった――。

登場人物紹介

著者略歴:角野栄子(かどのえいこ)

角野栄子

大学卒業後、出版社に勤務。25歳の時にブラジルに2年間滞在し、その体験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家としてデビュー。以来第一線で活躍する。サンケイ児童出版文化賞路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞。著作は150作以上。代表作「魔女の宅急便」シリーズが2009年6巻で完結した。2011年は作家デビュー40周年。

インタビュー動画

[インタビュー]
Q:74歳のおばあちゃんが真っ赤なバイクに乗って旅する。という素敵な設定の物語を書くきっかけになったことなどあれば教えてください。

A:昆虫のような形をしたオートバイが好きで、いつか時空を越えて走る物語を書いてみたい。きっと爽快だろうなあと思ったのが始まりです。

Q:12歳のふうちゃんと74歳のイコさんの関係にとても心が温まり、勇気をもらいました。ふたりの掛け合いを描く際に特に注意したことはありますか?

A:ふーちゃんをとびっきり可愛く書きたいと思いました。ふーちゃんはとても切ない存在です。だから思いっきり可愛く、そして生き生きと書きたい、そればかりを考えていました。

担当編集者コメント

主人公は74歳ですが、年齢なんて関係ない何事も諦めない行動力で、奇跡の出会いを果たします。
まさに「ラスト ラン・ラン♪」な性格です。
この物語は、著者の角野栄子さんの実話にも大いに基づいている部分もあります。
読むときっと勇気をもらえますよ。ぜひ楽しんでください。

同時発売 カドカワ銀のさじシリーズ