Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ 桜井光×東出祐一郎×森瀬繚 作家座談会 〜数奇な運命のフラグメンツ〜

――本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。


東出
『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』(以下『蒼銀のフラグメンツ』)、2巻連続刊行おめでとうございます。

森瀬
加えて1巻増刷も決定したところで、いよいよもっておめでとうございます。

桜井
ありがとうございます! ……実はですね、この対談のちょっと前に、編集さんから嬉しいおしらせをいただきました。


東出
え、もう3刷?

桜井
あ、いえ、1巻ではなく2巻なんですけども、発売前増刷が決定したんだそうです。

森瀬
発売前!

東出
増刷!


桜井
えへへ。

東出
いいなあ、羨ましいなあ。発売前増刷ってのはさすがに経験ないのよ。憧れちゃう。



──和やかにお話が始まりましたところで、御三方のなれそめのようなものを聞かせてください。


桜井
だいたい、この辺の交友は森瀬さんつながりでしたよね。

森瀬
ちょっと思い出して整理する……桜井さんと知り合ったのは、『赫炎のインガノック』(注1)の発売の後でしたから、2007年末頃ですね。

注1:桜井氏がシナリオライター・ディレクターを務めるライアーソフトの『スチームパンク・シリーズ』の第2弾。2007年11月発売。


桜井
わたしの先輩ライターにあたる、茗荷屋甚六さん(注2)の御紹介でした。

注2:別ペンネームは木村航。1990年代に、郵便媒体の大規模RPG(現在は主にPBMと呼ばれる)、ネットゲームを展開していた遊演体所属のゲームマスター。星空めてお氏(現TYPE-MOON所属)とのコンビで、『CANNON BALL』『Forest』『SEVEN BRIDGE』をはじめとするライアーソフト作品にも携わってきた。


森瀬
僕が遊演体ネットゲームにプレイヤー参加していた時分に、茗荷屋マスターに大変お世話になってまして。

東出
僕は、もうちょっと前かな。

森瀬
東出さんとは古い付き合いの、ニトロプラスのライターである鋼屋ジンさんと2006年に知り合って、たぶんその年の内には飲み会で顔を合わせたと思う。

東出
年数とかよく覚えてるなあ。

森瀬
だいたいの場合、本や雑誌の企画で僕がインタビューをしたりとか、みんなの方だと何かしらの作品の発売前後のタイミングだったから、そこから割り出せる。

東出
なるほど(笑)。

桜井
あ、わたし、実際にお会いしたのはインタビューだったかも!

森瀬
『シャーロック・ホームズ・イレギュラーズ』(注3)ですね。2008年の夏の終わり頃。たしかその日の内だったか、その少し後の打ち合わせの日だったかで、鋼屋さんも呼んで三人で食事をして。

注3:森瀬繚責任編集、エンターブレイン刊行(当時)の、シャーロック・ホームズのイレギュラーな物語を集めたガイドブック。『スチームパンク・シリーズ』第3弾『漆黒のシャルノス』にまつわる桜井光ロングインタビューが掲載されている。


桜井
そうでした。そのあたりから、物書きの人たちで集まってお食事を御一緒したり、映画に出かけたり、でしたね。

森瀬
インタビューしたり、インタビューされたりの関係(笑)

東出
ニトロプラスが浅草橋にあった頃だよね。みんな、近所というほどじゃないけどだいたいあの辺に住んでいて、自分も仕事で秋葉原に通ってたから……結構続いてるねえ。



──今日は『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の発売記念座談会ということで、企画の立ち上げ経緯などを聞かせてください。


桜井
1巻の巻末あとがきで〈数奇な運命〉を経て実現したと書かせていただいたのですけど、ここにいる3人にその運命がだいたい集約してしまいます。

東出
『ピタゴラスイッチ』みたいな展開だった(笑)

森瀬
先ほどお話したような感じで、この三人に鋼屋さん、でもって作家の海法紀光さんを加えたメンツでしょっちゅう顔を合わせていたんですけど、2012年だったかな。ある時、東出さんがすごく嬉しそうに報告してきたんですよ。

桜井
TYPE-MOON BOOKSで、『Fate/Apocrypha』シリーズの小説化が決まったんですよね。もともと、東出さんはTYPE-MOONの奈須きのこさんとご交流があるとは聞いていましたが、あれには驚きました。

東出
まあ、僕もびっくりだったし!

桜井
何と『Fate』、凄いなあって。

森瀬
ちょうどその頃、僕の方も『コンプティーク』編集部制作の『Fate/Zero アニメビジュアルガイド』にライター参加したのをきっかけに、『TYPE-MOONエース』『コンプティーク』両誌の関連記事でちょくちょくお仕事するようになったんですね。そういえば、あれは東出さんの仲介でした。

東出
編集部の知り合いが、自分と森瀬さんがTwitterでやり取りをしてるのを見て、紹介してくれって言ってきたんだよね。


森瀬
そうしたお仕事の中に、『Fate/Prototype Tribute Phantasm』というアンソロジーがありまして……「奈須きのこ&武内崇インタビュー」をはじめ、テキスト全般を担当させていただいたんですけど、その流れで『Fate/Prototype』(以下『Prototype』)についてあれこれ話す機会が増えました。

桜井
『カーニバル・ファンタズム』の特典PVは観ていたんですよ。もう、まさしく騎士様という感じのセイバーに、いずれ劣らぬ可愛い女の子たちじゃないですか。特にもう、愛歌ちゃんと綾香ちゃん。ほわああって、なりました。そういうタイミングで、TYPE-MOON10周年記念のイベントに御招待いただきまして……。


東出
「TYPE-MOON Fes.」ですね。

桜井
劇場版『空の境界』やPS Vita版『Fate/stay night[Réalta Nua]』の、すっごく美しいPVが次々流れたじゃないですか。あれを観ているうちに、『Prototype』のPVを観た時からわたしの頭の中にふわっとした形で存在していた物語の種がどんどん育ってしまい……

東出
これはもう、辛抱たまらんと。


桜井
こういうの書きたい、という話をいつものお食事の時にしていたんですね。もちろん、発表のあてがある訳でもなく……そうしましたら。

森瀬
よし、おにいさんといいとこいこうな、と……。

桜井
森瀬さんが『TYPE-MOONエース』編集部に連れて行ってくださったんですね。

東出
人買いみたいだな!

森瀬
似たようなものだ(笑)。まあちょうどその頃、不定期刊行の『TYPE-MOONエース』誌の企画について編集部と話をする機会があって、東出さんが『TYPE-MOONエース』VOL.7に書き下ろした短編版『Apocrypha』みたいに、知名度のあるライターさんにスピンオフ作品を書いて欲しいって話を聞いていたんですよ。

桜井
でも、そこから先の展開がまたすごくって……最初は、『TYPE-MOONエース』誌で掌編小説を将来的に書き下ろせたらいいね、くらいの話でした。そしたら、今現在、『蒼銀』の担当をしてくださっている編集部のKさんが「武内さんと打ち合わせのOK出ました! やりましょう!」と連絡をくださいまして、ふわあああ! ……みたいな。

東出
そういえば、最初は『TYPE-MOONエース』でって話だったよね。

森瀬
『Apocrypha』1巻刊行前に、試読版の小冊子を付録につけたじゃないですか。企画が始動したのは、あのタイミングでしたね。

桜井
その後、奈須さんにお会いする機会があったんですけど、「武内くんから聞いたよ、よろしくお願いします!」と声をかけてくださいまして、あれ、これ夢じゃないんだ?(一同笑)。とにかく、そのつもりでプロットを起こして、TYPE-MOONさんでのお打ち合わせという段になったところで、今度は『コンプティーク』で連載……連載!? ……という話になりまして、慌ててプロットを連載用に書き改めて。

森瀬
『蒼銀のフラグメンツ』というサブタイトルは、どういう風に決まったんでしたっけ?

桜井
TYPE-MOONさんにお伺いした時の打ち合わせの席上で、武内さんが「桜井さんがこれまでに手がけてきたゲームや小説に合わせると良いのでは?」と言ってくださったんですね。

東出
『○○(漢字)の○○○○(カタカナ)』のフォーマットね(笑)

桜井
『スチームパンク・シリーズ』や、他社さんの小説でもあの方式でタイトルをつけさせていただいてますね。で、『蒼銀のフラグメンツ』ということに。

森瀬
『蒼銀』は何をイメージして?


桜井
セイバーの姿ですね。蒼と銀の鎧。蒼(碧)の瞳。それと、愛歌と綾香の瞳の色にもかかっています。

森瀬
なるほど。PVで目にした、彼らの姿からインスパイアされた物語という。

桜井
そうですね(笑)。イラストを担当してくださっている中原さんは、武内さんのご推薦でした。『とびだせ!超時空トラぶる花札大作戦』などでお仕事をされていた方ですね。本当に見事な腕をお持ちの方で、『Prototype』の世界にぴったりな、美麗な絵を、それも毎月3枚も描いてくださいまして。中原さんのお陰で、『蒼銀のフラグメンツ』の世界がよりいっそう深まってくれました。

東出
そんな感じで、どんどん話が膨らんでいったと(笑)

桜井
もう、始まるまでの間、生きた心地がしませんでしたよ。何しろ、『Fate/Prototype』の名を冠するスピンオフです。しかも前日譚! ですがお陰様で、読者の皆さまの反応もよくて。

東出
それにしても、二部、三部と続いていくとは思わなかった(笑)

桜井
実はわたしもです(笑)



──桜井さんが、『Fate/Prototype』という作品に惹かれたのはどういったところですか?


桜井
先ほどお話したとおり、『カーニバル・ファンタズム』のPVを観ていたのですけども、都庁で戦っている! という驚きがあったんですね。

東出
『Prototype』は、冬木じゃなくて東京が舞台なんだよね。

桜井
東京、伝奇、世紀末というのは、90年代の伝奇物語が好きな人間にとっては、魂の源泉だと思うのです。

森瀬
地方都市も良いのだけど、やっぱり東京で……というのは来るものがありますね。新宿といえば魔界都市、みたいな。

桜井
『Fate』という作品の現代伝奇としてのルーツがここにあったのか、というある種の納得と衝撃がありました。それを経て、10周年イベントで目にした映像の数々が……もう、いてもたってもいられなくなりまして(笑)

森瀬
書きたい、書きたいって繰り返し言っていたのを覚えています。

桜井
ライアーソフトさんの方で、19世紀末から20世紀初頭が舞台のシリーズを長らくやっていたのですけど、90年代で、東京が舞台の伝奇ものを書きたい! ってなってしまったんですね。更には、『Prototype』のPVで断片的に示される物語に魅了されたというのが大きいです。愛歌ちゃんも綾香ちゃんも可愛いですし、セイバーもかっこいいし。



──セイバーといえば、各サーヴァントについてはどのように設定されたのでしょうか。


桜井
奈須さんの中で、1991年の聖杯戦争で起きた出来事については、衝撃のラストシーンを含む断片的なものが決まってはいたそうなのですが、サーヴァントの選定を含む細かいところについてはそこまで明確でなかったようです。虚淵玄さんが書かれた『Fate/Zero』(以下『Zero』)と少し似ていますね。奈須さん、武内さんとお打ち合わせをさせていただいた時にアイディアをいただいたものもあれば、それこそいつも顔を合わせている東出さんや森瀬さん、鋼屋さんや海法さんの知恵をお借りしたこともありました。

森瀬
サーヴァントの中の人選びは、『Fate』に連なる作品の書き手にとって、一番楽しい部分でしょうからね。

桜井
『蒼銀のフラグメンツ』のサーヴァントの真名はまだ大部分を伏せているのでこの場でお話することができないのですけど、アサシンについてはいくつかの候補設定の中から、奈須さんが〈静謐のハサン〉を選んでくださいました。


森瀬
他にはどんな候補があったんです?

桜井
〈輝く星のハサン〉、とか

東出
初めて聞いた! 何だよその〈輝く星のハサン〉って(笑)

桜井
爆殺タイプのアサシンでした。しかもディルムッドと異名が被ってる! 出オチで終わっちゃいますから本当、〈静謐のハサン〉になってよかったと思います(笑)

森瀬
読み手にとっては、サーヴァントの真名当ての楽しみがあって……その点、『Apocrypha』では既に大部分のサーヴァント設定が公開されていましたけど(笑)

東出
でも、宝具の設定起こすとか大変だったんだよ!

森瀬
実際、東出さんが、僕たちから見えている距離で『Apocrypha』を執筆していた様子も、桜井さんには大きな刺激になったと思います

桜井
そうですね! いつも、大変そうなんですけれど、何より楽しそうで……

東出
(笑)

森瀬
当然でしょうけれど、TYPE-MOONさんの監修もしっかり入っているんですよね。

桜井
お会いするごとに、表だっては公開されていない『Prototype』の設定を奈須さんからお聞きしまして、そこから物語を組み立てて行きました。既に1991年に「何が起きたのか」の時系列は出来上がっているので、連載が続いていけば、1991年の聖杯戦争はどんどん明るみになっていくものと思います。

森瀬
それは楽しみですね

桜井
もちろん、TYPE-MOONさんの許可をいただければ、です(笑)

東出
第三部の連載が始まっているけど、どんな話になるの?

森瀬
これまでの話も含めて、桜井さん自身の総括を聞いてみたいですね。

東出
第一部はひどい物語でした。第二部はもっとひどい物語でした(笑)

桜井
ちょっと!(笑) 第一部は、愛歌の恋の断片なんです。第二部は、美沙夜という少女の断片ですね。第三部……これは実は武内さんからいただいたオーダーでもあるのですけど、聖杯戦争そのものの断片になっています。

東出
愛歌に倒される運命にあるマスターとサーヴァントたちの物語、ということになるのかな。

桜井
謎のままだったサーヴァントたちの真名も、第三部になると少しづつ明かされていきますね。

東出
アーチャーとかね(笑)

桜井
本編中で、セイバーがちらっと名前を出しているトリスタン卿は、実はアイディア段階でのアーチャー候補の一人だったんです。彼は〈必中の弓〉の技の遣い手とされていて、円卓の騎士の中でも弓の名手であることが強調される人物です。アーチャーのクラスには相応しくはあるのですが……『蒼銀のフラグメンツ』で彼を出してしまうと、セイバーの物語が変質してしまうんですね。

森瀬
『Zero』のバーサーカーほどの宿業めいた因縁はないにせよ、祖国を救うという望みを聖杯に託すセイバーの前に、かつての同胞が登場してしまうと、そこをクローズアップせざるをえない……

桜井
そうなんです。ランサーもですけれど、アーチャーと遭遇した時にセイバーがかつての仲間を思い出す、という形の趣向としては残すことにしました。

森瀬
ちなみに、円卓の騎士にはランスロットという優れた騎士がいたわけですが。

東出
白々しいな(笑)

森瀬
トマス・マロリーの物語だと、ランスロットとトリスタンは不倫仲間ということで、同志的友情で結ばれているんですよ。トリスタンが意中の王妃ではない女性に転んだという噂が流れた時、怒ったランスロットが見損なった、お前とは絶交だ! という反応を……。

一同
(爆笑)

桜井
『Prototype』特有の設定として、サーヴァントとして召喚される英雄は悲劇的な死を遂げているという要素があるんです。1999年の聖杯戦争のライダーがただ一人の例外、ということが強調されていましたので、可能な限り踏襲しようと考えました。史実はどうあれ、そのような最期であったと物語上で捉えることのできる、そういう英雄が召喚されている。だから、サーヴァントの選定には注意を払いました。

森瀬
書いていて楽しかったサーヴァントは誰でしょうね。

桜井
第2部のキャスターさんは楽しかったですね。キャスターさん、いい人だなあって(笑)

東出
あはは、ふざけるな!(笑)

森瀬
そういうこと言ってるから、鬼畜生とか書かれるんだよ。(笑) ライダーはどうでした?

桜井
ああ、ライダーも好きです! ライダーについては、奈須さんからも色々とご助言いただいているんです。たとえば、 いわゆる「王」とも異なる特別な存在だから、と。

東出
中原さんのカラーイラストが、まためっちゃかっこよくてね。びっくりしたもの。



──『Fate/Prototype』の世界観が『Fate/stay night』シリーズと異なっている点として、セイバー像の相違があります。それについて、お話を聞かせてください。


桜井
『stay night』のセイバーは、『Zero』の時とは違う形とは言え「故国の救済」を求める王のままでしたが、『Prototype』のセイバーは綾香の前に現れた時点で綾香の騎士であり、そして、きっと正義の味方なんですね。

森瀬
元々、衛宮士郎の正義の味方という要素は、『Fate』原型のセイバーから引き継いだものだという話がありますよね。

桜井
『蒼銀のフラグメンツ』は、言ってみれば『Prototype』にとっての『Zero』のように前日譚ではあるのですが、1991年のセイバーはまだ、『stay night』と同じく「故国の救済」を求める王です。それが、91年の聖杯戦争における、ある出来事がきっかけになって彼の望みは大きく変化し、衝撃的なラストシーンに結び付いていきます。

東出
そのあたりは、公開されている『Prototype』の設定資料にもありますね。

桜井
PVのセイバーの言葉にも、その一端が示されていましたね。『蒼銀のフラグメンツ』では、セイバーを変えることになったその出来事を描きたいと思っていて、これまでのエピソードでも伏線をちょっとづつ張ってきました。意識しながら読み返していただきますと、これかな? というシーンに気づかれるかもしれません。

森瀬
性別の違いという点だと、どうでしょうか?

桜井
そうですね……『蒼銀のフラグメンツ』のセイバーは、「愛歌による聖杯戦争」というものを、傍らでずっと見つめているんですね。恋する少女である愛歌は、彼の望みを叶えるためにあらゆる手を尽くす……手を血に染めていく。セイバーとしては、1巻でもちらりと見せていましたが、果たしてこれで良いのだろうかという疑問がずっとある。果たして、自分の望みはこの犠牲と引き換えにすべきものなのだろうか、という。その積み重ねもまた、彼の気づきと決断に繋がるんですね。これは、セイバーの性別が男で、愛歌が女であるからこそ生まれ出る物語なんだと思います。



──最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。


桜井
これから、皆さんが気になっているであろう謎のサーヴァントたちに加えて、彼らのマスター──『Prototype』の世界では、一番最初に行われた聖杯戦争に遭遇した、魔術師たちが描かれていきます。既に、聖杯戦争が幾度も行われてきた『stay night』の世界とはおのずと、マスターたちの心構えや、戦争への関わり方も異なってきます。

森瀬
聖杯戦争が存在しなかった世界なんですね。

桜井
その中で、手探りで戦っていくマスターとそのサーヴァントたちが、どのように行動し、どのようにセイバーや愛歌に関わっていくのか。そして、愛歌の圧倒的な力の前にただ、儚く散ってしまうのか。それとも、何かを遺していくのか。そこに注目していただければと思います。

東出
第三部の第一話で、さくっと一人死んじゃってますけどね(笑)。

桜井
中には、何も遺せなかった人もいるということで。(笑) それと、1991年の聖杯戦争が進んでいく中で、これまで同様、1999年の出来事も描かれていくことになります。皆さまも御存知のキャラクターたちが登場するかも知れませんので、楽しみにしていただければと。

──本日はありがとうございました。

©TYPE-MOON  ©TYPE-MOON/KADOKAWA